2021 Fiscal Year Research-status Report
A study on the residential area formation focusing on land ownership of foreign residents in modern Kobe
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20K04899
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
水島 あかね 明石工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (90454769)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 近代神戸 / 英国人 / 郊外住宅地 / 敏馬 / 近代スポーツ / 神戸リガッタ&アスレチッククラブ / 異人館 / 洋館 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も県外移動の制限により当初予定していた国内外での史料調査を実施することが難しかった。そのため神戸市立図書館、神戸地方法務局などの兵庫県内施設での調査、国会図書館デジタルコレクションなどインターネット上で閲覧可能な資料の調査を進めた。 塩屋に関しては、昨年度に判明した旧グッゲンハイム邸と旧ライオンス邸の取り違えに関する調査を進め、土地所有実態や居住歴などの詳細を明らかにした。その成果を2021年度日本建築学会大会(東海)にて「神戸・塩屋の異人館「旧グッゲンハイム邸」と旧竹内邸の取り違え問題について」を発表した。そして日本建築学会技術報告集に「神戸市塩屋の洋館・旧ライオンス邸と旧グッゲンハイム邸 - 2つの住宅の取り違え問題と新事実 について」を投稿し、2022年2月に掲載された。塩屋の住民等への聞き取り調査を行い、塩屋に在住した外国人に関する話や古写真等を収集をした。 また神戸市灘区に位置する敏馬を対象に、神戸リガッタ&アスレチッククラブ(Kobe Regatta & Athletic Club)のクラブハウス建設とその後の経緯についての調査を進め、史料、写真や新聞記事等により、建設当時のクラブハウスの実態を明らかにした。その成果は、第27回 高専シンポジウムにて「近代神戸における Kobe Regatta and Athletic Club による 敏馬の土地利用について」を発表した。令和4年度日本建築学会近畿支部研究発表会にて、「近代敏馬におけるKobe Regatta and Athletic Clubのボートハウス建設」を発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う移動の制限のため、当初予定していた海外や県外での史料文献調査を実施することが難しかった。可能な範囲で調査を進め、史料の読み込み作業を中心に研究を進めているが、当初予定よりは遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、社会情勢を見ながら渡航可能な時期に、当初計画していた米国国立公文書館での調査を実施予定である。最終年度でもあるので、英国公文書館等については必要資料の複写依頼をすることを検討する。県外移動が可能となってきたため国立国会図書館等での史料文献調査を実施する予定である。そして収集した資料の解読を進め、日本建築学会等での成果発表を行う。
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Causes of Carryover |
今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う移動の制限により、当初予定していた海外や県外での史料文献調査を実施することができなかった。そのため、見学施設である国会図書館等での調査旅費、海外での調査旅費を次年度に回した。移動の制限が解除されつつあるので次年度は国会図書館等での調査を実施予定である。また米国公文書館での調査についても社会情勢をみながら実施する方向で検討進める。次年度も渡航が難しい場合は、インターネットでの検索を進め資料を取り寄せる予定である。
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Research Products
(5 results)