2023 Fiscal Year Annual Research Report
A study on French architectural design in the Modern Ages as a domain where practical space and symbolic space intersect
Project/Area Number |
20K04910
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
中島 智章 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (80348862)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ヴェルサイユ / フランス / ルイ14世 / ブルボン王朝 / 築城 / インフラ |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度、2021年度は新型コロナウイルス感染症拡大問題により海外調査を実施することができず、2022年度はそのような状況は多少改善されたが、PCR検査等の制約があり、十全に実施できなかった。また、2023年5月8日以降、新型コロナウイルス感染症が五類相当の扱いとなり、上述のような状況はなくなったが、2022年度からさらに進展した円安により、海外調査が実施し難くなった。2023年度は、かろうじて10月英国・フランス調査を1回実施することができ、ヴェルサイユを中心とする17世紀後半から18世紀半ばにかけての仏英の宮殿や貴族邸宅等の実地調査を行い得た。また、フランス国立図書館等のデジタルアーカイヴ等を活用して、関連書資料の整理に努めつつ、これまで行ってきた関連する諸調査の成果を著作や日本建築学会年次大会学術講演として発表した。 本研究は、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世治世下のヴェルサイユ城館研究、および、ルイ14世治世下の都市築城などの国土インフラ、都市インフラの領域史・都市史的研究からなる。前者については、著作『英国の幽霊城ミステリー』(共著・協力, エクスナレッジ, 2023)、口頭発表「パリ・オペラ座ル・ペルティエ劇場における建築再生」(単著, 日本建築学会年次大会(京都大学), 2023.9)等を、後者については、著作『テロワール ワインと茶をめぐる歴史・空間・流通』(共著, 昭和堂, 2023)、および、講演「1870-80年代の日仏交流: 古市公威(1854-1934)」(単独, 日仏会館, 2023.12)を発表した。
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