2022 Fiscal Year Research-status Report
Study on Project Local Optimization Prevention Method Using AI (Learning) Agents and Simulator
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20K04974
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
岡田 公治 東京都市大学, 環境学部, 教授 (40757126)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 構成的アプローチ / プロジェクトマネジメント / プログラムマネジメント / シミュレーション / 強化学習 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
高度な情報通信技術(ICT)を活用した社会イノベーション(Society 5.0,DX: Digital Transformation)が期待されている.イノベーションを成功に導くにはプロジェクトマネジメント(以降PMと記)が重要であるが,その成功率は50%にも満たない.PM研究へのAI(機械学習)技術の導入は,従来のPM研究とは異なる切り口で新たな知見が導出される可能性がある.本研究課題では,PM行動がプロジェクト(以降PJと記)スケジュール・コスト等へ及ぼす影響を導出可能なPJ挙動シミュレータと与えられたPJ評価基準の下で準最適なPM行動を学習するAI(機械学習)エージェントを仮想実験環境として構築し,これらを用いてPJとその環境に内在する局所最適化構造の導出とその解決策としてPJ局所最適化抑制法の確立を試みる. これまで,仮想実験環境の全体アーキテクチャの見直しを行い,ビジネス環境シミュレータの検討とPJマネジャーエージェントの構築を並行して進めた.ビジネス環境シミュレータ構築に向けた検討から,多様なビジネスモデルに対応する必要性が改めて認識され,仮想実験環境として汎用的なシミュレータを開発するのではなく,個別事例に対応して容易にビジネス環境シミュレータを構築できる仕組みを整備する方向に方針を転換し,構築方法を整理体系化した (査読付論文1件出版済み、1件審査中).AI(機械学習)エージェントとビジネス環境シミュレータを結合した仮想実験環境を実装した (査読付論文1件出版済み).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度(初年度)は,汎用PJ挙動シミュレータとPJマネジャーエージェントの開発に取組み,汎用PJ挙動シミュレータに関しては,従来型のウォータフォール型開発プロセスだけでなく,近年主流になりつつあるアジャイル開発プロセス及びそれらのハイブリッド型開発プロセスにも対応したシミュレーションコアモジュールを開発した(学会発表済み). 一方,仮想実験環境の構築を進める中で,当初計画では2021年度(2年目)に開発予定であったビジネス環境シミュレータの重要性を再認識するに至った. 本年度(3年目)は,ビジネス環境シミュレータの検討とPJマネジャーエージェントの構築を並行して進めた.ビジネス環境シミュレータ構築に向けた検討から,多様なビジネスモデルに対応する必要性が改めて認識され,仮想実験環境として汎用的なシミュレータを開発するのではなく,個別事例に対応して容易にビジネス環境シミュレータを構築できる仕組みを整備する方向に方針を転換し,構築方法を整理体系化した (査読付論文1件出版済み、1件審査中).更にAI(機械学習)エージェントとビジネス環境シミュレータを結合した仮想実験環境を実装した (査読付論文1件出版済み).
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度(本年度)は,多様なビジネスモデルに対応したビジネス環境シミュレータの構築方法を整理体系化しAI(機械学習)エージェントとビジネス環境シミュレータを結合した仮想実験環境を実装することができた. 2023年度は、実装された仮想実験環境を活用し,様々なシミュレーション実験を行うことで,PJ局所最適化抑制法の検討を進める.
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Causes of Carryover |
旅費に関して,コロナ禍により国際会議への参加が困難で,費用が発生していない.2023年度は,国際的な場での研究成果発表をより積極的に行う考えであるため、旅費及び学会参加費等として使用する予定である.
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