2022 Fiscal Year Annual Research Report
大規模災害による被害最小化と保全費用効率化を考慮した最適保全方策のモデル化と応用
Project/Area Number |
20K04992
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
水谷 聡志 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (40469060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 覃夫 愛知工業大学, 経営学部, 研究員 (60076544)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 信頼性 / 保全性 / 取替問題 / ランダム取替 / 逐次点検 / 保全費用 / 最適化 / 確率モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
社会インフラやネットワークなどのシステムに対する確率モデルをいくつか構築し,比較検討することができた.とくに,逐次点検方策に対する拡張モデルについて,単位時間当りの期待費用を最小にする最適な点検時刻を計算する方法を議論した.国際会議 APARM 2022 において,"Extended Sequential Inspection Times to Minimize Expected Cost Rates"という題でオンライン発表を行った.研究成果の一部は国際的な論文誌である"International Journal of Reliability, Quality and Safety Engineering"に掲載された. また,故障時の損害費用と保全取替費用との両面を考慮して確率モデルを構築した.具体的には,ランダム取替,最早取替,最遅取替などの取替方策をランダム K-out-ouf-n システムを応用した多くのシステムに対して統一的に扱うための枠組みを構築し評価した.研究成果をAPARM 2022にて,"Reliability and Maintenance Analysis of General Redundant Systems"という題でオンライン発表を行った. また,年齢取替方策とランダム取替方策を比較するうえで,予防保全費用を変数とた分析を行った.予防保全費用が2つの方策に対して等しいとき,ランダム取替方策の方がよいことが既にわかっている.本研究では予防保全費用がいくらのとき,2つの方策が同程度によくなるかについて数値例を挙げて研究した.また,国際会議 ISSAT 2022 にて"Equilibrium Maintenance Costs between Random and Non-Random Replacements"という題でオンライン発表を行った. これらの成果 は, "Reliability and Maintenance Modeling with Optimization: Advances and Applications"という題の書籍の1章としてアメリカの出版社である CRC プレスから出版された.さらに,著者として中川,水谷と,中国の研究者であるZhao氏とともに,Springer から"Which-Is-Better (WIB): Problems in Reliability Theory" という題で出版される.
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Research Products
(9 results)