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2023 Fiscal Year Annual Research Report

4d遷移金属超薄膜のスピン分布観察による磁性評価と強磁性発現機構の解明

Research Project

Project/Area Number 20K05316
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

松山 秀生  北海道大学, 理学研究院, 特任准教授 (50374187)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
KeywordsPd / SrTiO3 / 超薄膜 / スピン偏極 / STM / Cu
Outline of Annual Research Achievements

Pd(001)超薄膜が強磁性を発現すると報告した慶應大グループと同様の手法でPdの成膜を様々な条件で行ったが、我々の装置ではエピタキシャル成長したPd膜は得られなかった。STO(001)基板上にPd (001)、Pd(111)微粒子を形成し、スピン偏極STM(SP-STM)でその磁性を評価したが、強磁性を示す有意な結果は得られなかった。Kirschner等はCu(001)基板上にPd(001)エピタキシャル膜を作製し、Pd膜内に量子井戸状態が形成することを報告している(Phys. Rev. B 73, 035429 (2006))。これを参考にCu(001)基板上に原子レベルで平坦なテラスとステップで構成されたPd(001)エピタキシャル膜が形成していることをSTMで確認し、微分コンダクタンスdI/dVのバイアス電圧依存性よりPd膜厚内に量子井戸状態が形成されていると結論した。さらにCr多結晶磁性探針を使用して、フェルミ面での状態密度が大きくなることが期待できる8、9 MLのPd(001)超薄膜の磁性を室温で評価した。得られたdI/dV像の平坦なテラス内に明暗のコントラストが得られた。これは多磁区構造を取る磁性薄膜のスピン像と解釈できるが、Pdが強磁性を発現していると結論づけるには、さらにデータの蓄積を必要である。上記のPd微粒子の成果とSTO(001)に形成される再構成面の成果を日本物理学会2023年秋季大会で報告した。また、Cu(001)上のPd(001)超薄膜の成果は北海道大学理学院物性物理学専攻の修士論文「スピン偏極走査トンネル顕微鏡を用いたCu(100)基板上のPd薄膜の研究」にまとめた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] SrTiO3(100)表面上に成長させた Pd微粒子のSTM/STS観察2023

    • Author(s)
      笠井椋太, Park Gwangseo, 江田拓己, 山田英毅, 荒川諒 , 松山秀生
    • Organizer
      日本物理学会2023年秋季大会
  • [Presentation] SrTiO3(100)-(√5x√5)-R26.6°再構成面のSTM/STS観察2023

    • Author(s)
      山田英毅,江田拓己,笠井椋太,荒川諒,松山秀生
    • Organizer
      日本物理学会2023年秋季大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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