2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K05557
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
内山 一美 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授
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Project Period (FY) |
2020
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Keywords | ナノワイヤ / バイオセンシング / 乳酸 / 酵素 / 化学ペン |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請では, 金属ナノワイヤを用いてごく微量の化学物質の検出に用いる超高感度センシングを行うこととしている. 今年度においては2つの方法で研究を進めた. 1)ナノワイヤ作製のメカニズム解明 本研究のナノワイヤの作製には, マイクロメートルサイズのガラスキャピラリーを用いても, ナノメートルサイズの金属細線の描画が可能であるという点が疑問とされている. その理由をシミュレーションを用いて検討した. 2つの溶液を層流系のシステムで送液し, 温度や粘度を最適化することにより, その界面にごく微小の反応場を形成できることが分かった. これによりナノワイヤセンサの安定的な作製が見込まれる. 2)ナノワイヤによる超高感度なバイオセンサの作製 これまで抗原抗体反応を用いたタンパク質の超高感度センシングを行ってきたが, 酵素反応を用いることでより多くの物質を検出できるため, 酵素への展開を行っている. ここでは酵素として乳酸酸化酵素を用い, 基礎実験として, 細胞から放出される乳酸を電気化学的に計測した. 安定した酵素反応系の構築が可能となった.
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[Journal Article] 自律送液が可能なマイクロチップと有機フォトダイオード検出器を用いる化学発光分析システムの開発2020
Author(s)
曲 奎智, 森岡 和大, 東 奈穗, 長嶋 萌子, 辺見 彰秀, 東海林 敦, 村上 博哉, 手嶋 紀雄, 梅村 知也, 加藤 俊吾, 河西 奈保子, 内山 一美, 中嶋 秀
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Journal Title
分析化学
Volume: 69
Pages: 31-39
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Remarks]