2022 Fiscal Year Research-status Report
miRNAの生細胞内検出を指向した化学反応プローブの開発
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20K05563
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
柴田 綾 岐阜大学, 工学部, 助教 (50462693)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遺伝子検出 |
Outline of Annual Research Achievements |
生細胞内の遺伝子検出法として標的核酸を鋳型とした化学反応プローブがある。この遺伝子検出法の利点は標的核酸を鋳型とした反応サイクルを回すことで、シグナルを増幅することができる点にある。しかし、これらのプローブの多くは蛍光基質の構造変化をシグナル発生の鍵としているため、使用できる蛍光波長に制限がある。 本研究では、生細胞内での遺伝子検出が実用可能なプローブの構築を目指し、芳香族求核置換反応を利用した検出プローブの高いシグナル増幅能を維持したまま、クリック反応を利用したポスト修飾により、プローブの簡便な多色化を試みた。本年度は前年度までの結果をもとに用いる蛍光色素の検討を試みた。新たにクマリン系色素を用いてプローブにクリック反応により導入を試みたが反応の進行が見られなかった。現在、クリック反応の条件等を検討中である。加えて、新たなFRET-Off型遺伝子検出プローブとして自己切断型の遺伝子検出プローブの開発を試みた。こちらは前年度に引き続き切断の鍵となる分子の合成を進め、核酸自動合成機に用いるためのアミダイト体の合成まで完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アジド修飾蛍光色素の溶媒への溶解度が低く、クリック反応の進行がほとんど見られないため。
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Strategy for Future Research Activity |
クリック反応の条件等を再検討する。また、自己切断型の遺伝子検出プローブに関しては得られたアミダイト体を用いて核酸合成を試みる。
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Causes of Carryover |
計画の進行が大幅に遅れているため。計画に大きな変更はなく、次年度は核酸合成等の消耗品の購入割合が増える予定である。
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