2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K05612
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉田 孝 北見工業大学, 工学部, 特任教授 (40166955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 大輔 昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (10423485)
宮崎 健輔 北見工業大学, 工学部, 准教授 (50636610)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 硫酸化糖鎖 / 硫酸化アルキルオリゴ糖鎖 / ウイルス表皮タンパク質 / オリゴペプチド / 表面プラズモン共鳴(SPR)装置 / 動的光散乱(DLS)装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの我々の研究から硫酸化糖鎖の抗HIV活性は硫酸基に由来する(-)電荷とHIV表皮タンパク質gp120中の塩基性アミノ酸に由来する(+)電荷との静電的相互作用と推定している。そこで硫酸化糖鎖に関し、1)硫酸化糖鎖の抗ウイルス活性メカニズム解明の研究を行った、HIV表皮タンパク質gp120中の硫酸化糖鎖と相互作用すると考えられているオリゴペプチド(約20-44残基)を合成し、硫酸化糖鎖とオリゴペプチドとの相互作用を表面プラズモン共鳴(SPR)装置や動的光散乱(DLS)装置などを用いて解析し、硫酸化糖鎖との相互作用によるHIV感染メカニズムを明らかにした。さらに表皮タンパク質を持つインフルエンザウイルスやデング熱ウイルスに対しても硫酸化糖鎖との相互作用解析から抗ウイルス活性メカニズムを明らかにした。 次に硫酸化アルキルオリゴ糖鎖も高い抗HIV活性を持つが、2)アルキルオリゴ糖鎖の抗ウイルス活性と細胞毒性など解明すべき問題があり、糖鎖およびタンパク質の両面からこれらの問題について研究し、SPRやDLSを用いた研究から、硫酸化アルキルオリゴ糖鎖の高い抗ウイルス活性、細胞毒性のメカニズムについて明らかにした。
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