2021 Fiscal Year Research-status Report
Biological and toxicological evaluation of marine toxins for the transition to alternative methods for mouse bioassay
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20K05905
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
鈴木 穂高 茨城大学, 農学部, 准教授 (70342904)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 魚貝毒 / 毒性評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も前年度から引き続き、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う大学構内の閉鎖、学生の登校禁止などの措置等により、予定していた実験を行うことができなかった。現在、以前に行ったフグ毒のマウス・ユニット(MU)に関する実験結果について、解析をやり直し、論文を執筆、投稿準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度も初年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う大学構内の閉鎖、学生の登校禁止、留学生の来日の大幅な遅れなどの措置などの事由により、予定していた実験を行うことがほとんどできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画が大幅に遅れていることから、今後はこの2点を中心に進めていく予定である。研究期間を1年延長することを考えている。 ①フグ毒のMUの定義の見直し、致死時間と毒量の換算表の検討:我々の研究により、フグ毒の検査の単位であるマウス・ユニット(MU)は定義上、決定できないことが判明した。現在、別の研究から1MUはTTX0.17~0.18μg程度ではないかという結果が得られているが、さらに多くの用量で致死時間を調べ、参考法で用いられている河端・小林による致死時間とマウス単位(毒量)の換算表との比較・検証を行う。フグ毒のMUの定義を含めた提言をしたい。 ②麻酔下でのフグ毒のマウス・バイオアッセイ:我が国の麻痺性貝毒やフグ毒の検査はマウス・バイオアッセイ法を用いることとなっているが、この方法は、動物実験として見た場合、SCAWの苦痛カテゴリーEに相当する。マウス・バイオアッセイ法は動物福祉の観点からは問題があるが、一方で長く用いられてきた実績と信頼性がある。マウス・バイオアッセイ法を動物福祉に準拠したものにするため、麻酔下でマウス・バイオアッセイを行うことが可能か検討する。
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Causes of Carryover |
初年度(2020年度)に引き続き、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う大学構内の閉鎖、学生の登校禁止などの措置、あるいは留学生の来日延期などの事由により、予定していた実験を行うことがほとんどできなかったため、ほぼ研究費を使用していない状態である。 今年度の使用計画としては、実験を進めるための消耗品費として主に使用する予定であるが、1年間の研究期間の延長を考えている。旅費は計上しているが、今年度においても学会の現地開催、あるいは共同研究のための出張などは制限される可能性があると考えている。
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