2020 Fiscal Year Research-status Report
小腸からのコレステロール排出促進による粥状プラーク形成の抑制
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20K05931
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
中野 貴成 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20406474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青地 英和 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (40646478)
井上 郁夫 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60232526)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 植物ステロール / コレステロール逆輸送 / 腸管吸収 / fecal neutral sterol |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小腸コレステロール排出の促進により動脈硬化巣である粥状プラークの形成が抑制されるか否かを検証することである。具体的にはその排出を促進する植物ステロールを動脈硬化モデルマウスに与え、粥状プラーク形成を定量評価し、その臨床的な有用性を明らかにする。 我々はapoe欠損マウスモデルを導入し、通常食にて飼育した。7ヶ月飼育したマウスの大動脈起始部を管腔側露出の標本にしてOil Red O による脂肪染色にて重度の動脈硬化形成を認めた。それらと平行して植物ステロール混餌食を与えた実験群の飼育を開始し、今後植物ステロールによる動脈硬化抑制効果を評価していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予備検討を行い、実験工程の確認作業を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
事前の計画どおり、apoe欠損マウスを用いて植物ステロールの抗動脈硬化作用を確認していく。関連文献などから適切な投与量を設定していく。また平行して各種試料の分析条件なども確認し、滞りなく研究が進むよう確実な準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
便中中性ステロールのガスクロマトグラフィー分析のための試薬・消耗品に用いる。
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