2020 Fiscal Year Research-status Report
カンキツの花成誘導におけるジベレリンおよび糖シグナルの関与解明
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20K06018
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
古藤田 信博 佐賀大学, 農学部, 准教授 (50355426)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ジベレリン / 花芽形成抑制 / RNAseq / ウンシュウミカン |
Outline of Annual Research Achievements |
ジベレリン散布した温州みかん’青島’樹の枝のサンプリングおよび花芽調査等を行った。処理区はコントロール(溶媒のみの散布)、GA3 50 ppm 、GA 100 ppmであり、3樹を使用した。GA散布による花芽抑制の結果は2019年度シーズンと同様、50 ppm処理区、100ppm処理区共に花成抑制が有意に見られ、再現性を確認した。 各処理区の枝は12月、2月、3月にサンプリングし、RNA抽出キット(RNAすいすい)にて全RNAを抽出した。RNAの品質を確認したあとRNAseqの配列解読委託をし、配列情報を取得した。 成分分析は、アミノ酸、糖およびでんぷんについて定量を行った。分析点数が多いため、3ロット(3反復)に分けて1ロット目を分析した。今回は試行的な分析であったが、分析自体は良好であった。まだ結果を考察するには至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ジベレリン散布処理区の枝のサンプリング、花芽数のカウント、RNA抽出、RNAseqデータの取得、1回目の糖やアミノ酸分析が完了した。研究はほぼ予定どおり進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2回目、3回目の成分分析に取り組むとともに、RNAseqで得られた1回目のデータを解析する。 成分分析およびRNAseqの解析が終わった時点で一度考察を行い、次の実験計画を練り直す予定である。
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Causes of Carryover |
RNAseqのサンプル件数を当初予定よりもやや増やしたこと、年度末に超低温槽が故障し、その購入に予算を急遽充てたこと、HPLCの制御PCが故障しその代替制御システムを購入知る必要があり、次年度予算を使用した。 この前倒し予算使用により、当初の研究計画を予定どおり実施することが可能となった。
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Research Products
(1 results)