ラッカセイ矮化ウイルス病原性機構解明と抵抗性ラッカセイの作出

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K06047
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 鈴木 匡 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40282694)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: ラッカセイ / 矮化 / 外被タンパク質 / ラッカセイ矮化ウイルス

Outline of Annual Research Achievements

植物ウイルスによる病害は、有効な農薬がなく、防除は感染植物の廃棄や媒介生物の駆除が主である。ラッカセイ矮化ウイルス(PSV)によるラッカセイの矮化病徴を主な材料とし、病徴発現に至る過程の解析と、ウイルス感染植物においてウイルス側の病原因子と相互作用する植物因子を探索・同定し、その植物側因子の相同因子を近縁植物種から単離し、ゲノム編集技術を用いて置換導入することで、ウイルスによる病徴が軽減される新たな抵抗性植物の作出を行なう。
本年度は、ラッカセイの矮化因子であるPSV-P1系統の外被タンパク質(CP)および、矮化させないPSV-J2系統CPをベイトとして酵母ツーハイブリッド法に用いるプラスミドベクターにクローニングした。
また、優れたスクリーニング因子を作製するため、PSV-P1とPSV-J2のCPのキメラを作製した。
次年度に、これらをベイトとしてラッカセイ矮化因子のスクリーニングを実施予定である。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初予定ではラッカセイ遺伝子のスクリーニングを実施予定だったが、コロナ禍での制限や使用中の施設の故障により、当初予定よりも遅れている。

Strategy for Future Research Activity

当初の予定よりは遅れているが、大幅な予定変更せず、計画を着実に実施することで、当初の目的の達成へとつなげたい。