2020 Fiscal Year Research-status Report
米国Schoolyard Parkにみる教育+環境+地域づくり拠点の創出手法
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20K06113
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
嶽山 洋志 兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 准教授 (40344387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 宏樹 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (30301807)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Schoolyard Park / 校庭改善 / 教育プログラム / 地域づくり |
Outline of Annual Research Achievements |
以下に、当初の研究計画を記す。本研究では、上記の内容が展開されている米国ニューヨーク州の「Schoolyard Park」事業に着目、その施設計画および設計、その後の教育プログラムや地域づくりのあり方までの体系を明らかにするとともに、教育+環境+地域づくり拠点の創出手法の確立に向けた新たな知見を得ることを目的とする。令和2年度は、各種行政文書や報告書、Web上で公開されている事業報告を用いた文献調査によりchoolyard Parkの概形を捉える。対象地は米国ニューヨーク、フィラデルフィア、ニューアークのSchoolyard Parkとする。次に運営団体のTPLと各州の自治体職員への対面式ヒアリング、小学校の形態などのハード情報について現地での確認および資料整理を行う。内容は①整備計画(地域利用への配慮、安全確保など)、②Schoolyard Park整備前後の平面図、③整備に至るプロセスでの変化とする。対面式ヒアリングでは、整備プロセスや協働主体、教育プログラムと地域活動との関係や資金獲得などの運営手法、完成後の地域コミュニティの関わり方などについて把握する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は新型コロナウィルス感染症拡大のため、予定していた対象地域への訪問や学校関係者を対象としたヒアリング等の実施が困難であった。そのため在外研究で滞在歴のある米国ルイジアナ州での校庭改善事業を事例に、その整備プロセス、教育プログラム、地域活動との関係について把握を行った。結果、校庭には、ハーブや野菜の庭、バタフライガーデン、コンポストエリア、温室、ネイティブガーデンなど多様な緑空間が整備され、栽培活動だけでなく収穫物を加工したり販売したりするなど多様なプログラムが行われていることが特徴として明らかとなった。本事業は「Edible Schoolyard Project」と呼ばれ、学校菜園とキッチンプログラムが融合した取り組みで、健康と栄養、適切な土地の管理、コミュニティへの貢献など、多様な価値を有していることが明らかとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のように、当初に予定していた米国における対人ヒアリングやワークショップについては、新型コロナウィルス感染症の状況を見ながら調査を進めていく。特にTrust for Public Landとの連携を図りながらwedを介した情報収集に努める。一方で、国内でのコミュニティ・スクールについて、2018年度の時点で5,432校存在するが、それらを対象にSchoolyard Parkの国内実施に向けた課題をアンケートにより把握する。内容は再整備の状況、学校や地域コミュニティによる利用状況や管理実態などとする。これらを踏まえて10校程度の最終年度の国内調査対象校を選定する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症拡大により、予定していた米国への訪問や学校関係者を対象としたヒアリング等の実施が困難であったため。研究費は、アンケートにかかる郵送費、現地調査旅費、および対人ヒアリングおよび専門知識を有する専門家招聘の謝金、使用する機器購入や事務費等に充当する。
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Research Products
(1 results)