2021 Fiscal Year Research-status Report
Structure and Challenge of Advanced Paddy Field Utilization: Focusing on Multiple Cropping and Yield Level
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20K06274
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
西川 邦夫 茨城大学, 農学部, 准教授 (00726820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 光義 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40261747)
平林 光幸 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (40448650)
渡部 岳陽 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10371014)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 水田二毛作 / 北関東と北九州 / 北海道の水田利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は新型コロナウイルス感染症の状況をにらみつつ,水田二毛作及び水田利用についての実態調査,及び研究発表を実施した.また,実態調査が予定通り進まなかった代わりに,公刊統計資料や政策文書を用いた水田農業政策の分析も進めた.研究を通じて,北関東と北九州の水田二毛作の比較,北海道における良食味米生産の現状,水田農業政策の歴史的な展開過程を明らかにすることができた.主な研究実績として,以下の点が挙げられる.①2021年8月及び11月に,研究分担者とともに北海道比布町役場,JA比布町,上川農業試験場,及び水田作経営4経営体に対して聞き取り調査(8月はオンライン,11月は対面)を実施した.その成果は,(一財)農政調査委員会が刊行する『日本の農業』シリーズとして公表された.②2021年11月に,研究分担者とともに群馬県庁において群馬県における水田二毛作・集落営農組織について聞き取り調査を実施した.③2021年9月に開催された日本農業経営学会において,「水田二毛作の現段階―地域性・経営主体・政策課題―」と題して分科会(オンライン)を実施した.農林業センサス及び聞き取り調査による北関東と北九州の比較が議論の中心となった.④研究代表者の西川は2022年3月に,Association of Asian Studies 2022 Annual Conferenceにおいて,1980年代の日本の米輸出をテーマに個別報告(オンライン)を行った.⑤その他,研究代表者・研究分担者が各自で論文執筆・学会報告・実態調査等を実施した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響のため,思う様に聞き取り調査を実施することができなかった.その代わりに,これまで利用していなかった調査結果や公刊統計を用いて,本研究課題に沿った研究報告を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響をにらみつつ,研究代表者・研究分担者の役割分担に沿って実態調査を実施していきたい(オンライン調査の併用も検討する).また,公刊統計の利用や歴史的視点を導入することで,感染症が拡大した場合も実態調査に依存しない研究を継続していきたい.研究成果の公表としては,今年度も政治経済学・経済史学会,及びAssociation for Asian Studies(アメリカ)の2つの学会で分科会を実施する予定としている.
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Causes of Carryover |
2021年度は新型コロナウイルス感染症のために予定をしていた実態調査が中止となり,旅費の支出がほとんど無かった.そのため,次年度使用額が生じた.2022年度は実態調査を実施するとともに,研究機関の1年延長も視野に研究を進めていく.
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Research Products
(23 results)