2022 Fiscal Year Annual Research Report
コメ産業のシステム間国際競争:バリューチェーンの一部としての国内農業の市場対応
Project/Area Number |
20K06277
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
伊藤 亮司 新潟大学, 自然科学系, 助教 (70334654)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | コメ産業 / コメ流通 / 稲作農業 / システム間競争 / 日本酒 / 米菓 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外調査をメインとした研究であったため、コロナ禍において、それが叶わず、前半2年間は日本国内における日本企業等への調査やインターネット情報の収集を行うのみであった。3年目になり、少し海外渡航が緩和されたため、トルコ市場を対象とした実態調査を行った。研究期間の延長も検討したが、飛行機運賃が計画当初の想定と変化していることや実質的な共同研究者である香港大学の教員との接触が中国国安法との関連で、外国勢力との接点と疑われかねないリスクをはらんでいることを考慮し、この研究をいったん閉じることとした。この間の研究成果の発表としては、書籍(共著)1冊,国際雑誌(共著)2報、国内雑誌(端緒)2報である。書籍1、『日本酒学講義』は日本初の日本酒学の体系を表したもので、そのうち拙稿は、日本酒産業の地域性に焦点を当てて整理した。書籍2『農政の展開と食料・農業市場』は日本農業市場学会を挙げて、これからの食料・農業市場学について体系的に提起したものであり、拙稿は、そのうちのコメ産業政策の展開を論じた。国際雑誌2報は、トルコ調査に基づきトルコ農業の担い手問題・若手農家の意識を論じ、また、新潟のコメ産地における担い手構造を論じたものである。国内雑誌2報は、いずれも近年のコメ市場の実態を論じた。
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