2022 Fiscal Year Annual Research Report
Analyze of rooting process of vegetable transplants based on relation between plant water loss and its water potential decreasing
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20K06327
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
小沢 聖 明治大学, 研究・知財戦略機構(生田), 研究推進員(客員研究員) (40360391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蜷木 朋子 明治大学, 農場, 特任講師 (20759724) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | キャベツ / 生育、収量 / 葉水分保持率 / プレッシャーシャンバー / 気孔コンダクタンス |
Outline of Annual Research Achievements |
土壌のpF-含水比曲線に相当する概念を葉に適用し,葉が水を保持する潜在力がキャベツの生育,収量に及ぼす影響を評価した。 方法:1)4葉期の8品種を9月10日に定植し育成した。4DAT(播種後日数)に萎凋指数(Wilt4)を目視で,7DATと22DATの土壌面被覆葉面積(LA7,LA22)を画像解析で測定した。結球重を「金系201」で84DATに,他の品種で126DATに測定した。収穫日のDATをDと示した。2)同じ8品種の苗を9月7日に地表面で茎を切断し,プレッシャーチャンバーに装着した。圧力を6から8barに上げた間の切断面からの出液重を測定し、上部生体重に対する割合を葉水分保持率(LWHR)とした。3)8月20日に播種した8品種の各3個体を育成し,晴天日に展開葉で気孔コンダクタンス(Cs)を測定した。4)8品種のLAと結球重に及ぼすWilt,D,LWHR,Csの影響を,相関関係で解析した。 結果と考察:1)CsおよびWilt4との関係から8品種のLA7を高い相関で推定できた(r=0.82)。CsとLWHRとの関係から8品種のLA22とLA7の差を非常に高い相関で推定できた(r=0.98)。2)結球重は,式「結球重 = D / (LWHR × Cs)」で高い相関で推定できた(r=0.82)。3)結球重が大きい「青龍」,「冬くぐり」ではLWHRが小さく,結球重が小さい「ふゆおこ」と「夢ごごろ」ではLWHRが大きかった。 生育,収量に及ぼすLWHRとCsの影響は大きく,一般知見と逆であった。とくにLWHRの向上は,耐乾性向上で知られるが,高温期でも十分潅水したキャベツでは生育,収量を抑制した。
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Research Products
(3 results)