2023 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidating molecular pathogenesis of canine prostate cancer focused on micro RNA
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20K06439
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
小林 正典 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (80600428)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 犬 / 前立腺癌 / microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、3種の犬前立腺癌細胞株 (CHP-1、CHP-2およびCHP-3) を用いて、前立腺組織中で発現変化が認められるmiRNA、特に上方制御されているmir-18a、mir-95、mir-221およびmir-330を対象として、犬前立腺癌細胞に対してmiRNAをin vitroで人工的に発現制御させることで、これらのmiRNAの標的遺伝子およびその機能を明らかにし、犬前立腺癌の発症や進展に関わる病態機構について解明することを目的とした。 全てのmiRNA inhibitorにおいて一定程度の細胞増殖抑制効果が認められたが、特にmir-330は3種の犬前立腺癌細胞株において、高い細胞増殖抑制能を有していた。続いて、mir-330が標的とする遺伝子を同定するため、公開データベースであるTargetScanおよびmiRBaseを用いて、がん抑制遺伝子として知られるPTPN9およびSPRY2に着目し、mRNA発現解析を行った。PTPN9は全ての犬前立腺癌細胞株でmRNA発現量が対照群と比較して2-7倍に有意に増加した。一方、SPRY2は全ての犬前立腺癌細胞株において発現量は1.3-2倍に増加していたものの、有意は発現変化ではなかった。また、mir-330 inhibitor添加後のアポトーシス関連マーカー (BAX、CASP3およびCASP9) の発現量を比較した。結果として、全ての犬前立腺癌細胞においてinhibitor添加群でアポトーシス関連マーカーの上昇が確認され、mir-330 inhibitorがPTPN9の発現調節を通じてアポトーシスを誘導した可能性が示唆された。 本研究の知見は未だ著効を示す治療が確立されていない犬前立腺癌に対するmir-330またはPTPN9を標的とした新たな治療戦略の基盤をなすものになると考えられる。
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