2023 Fiscal Year Annual Research Report
不妊マウスから単離された新規原因遺伝子Adamtsl2による卵巣機能制御の解明
Project/Area Number |
20K06470
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
辻 岳人 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (90314682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 拓哉 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (60557768)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Adamtsl2 / 卵巣 / 性成熟 / 下垂体 / ミュータントマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
Adamtsl2 遺伝子にナンセンス変異をもつミュータントマウスについて、 性成熟に達したことの指標である膣開口時期を野生型マウスと比較したところ、ミュータントマウスは平均膣開口の日数が遅れている傾向が認められた。また、3週齢の卵巣についての組織学的解析により、ミュータントマウスでは卵胞発育の遅延が予想された。一方、5週齢以降の卵巣の卵胞発育には顕著な差は認められなかった。さらに、3週齢のミュータントマウスの下垂体におけるAdamtsl2, Gh, Fshb, Lhb遺伝子の発現量を野生型マウスと比較したところ、Adamtsl2だけでなくFshb遺伝子の発現が著しく低下していることが確認された。
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