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2021 Fiscal Year Research-status Report

Development of research resources in cynomolgus monkeys with neuronal ceroid lipofuscinosis

Research Project

Project/Area Number 20K06480
Research InstitutionNational Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition

Principal Investigator

下澤 律浩  国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター, 主任研究員 (50300786)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 揚山 直英  国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター, 主任研究員 (50399458)
石井 一弘  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70323293)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsカニクイザル / ライソゾーム病 / 神経疾患 / 繁殖 / 生物資源
Outline of Annual Research Achievements

今年度は新たに性成熟に達した個体を含めた、交配可能なCLN2変異ヘテロ個体(以後、ヘテロ)として雌18頭、雄8頭がコロニー内に存在することを確認した。ヘテロ個体間およびCLN2野生型個体(以後、野生型)との交配を含めた妊娠率は、12%であった。その内でCLN2変異ホモ型個体(以後、疾患)を産出可能なヘテロ間での妊娠率は、12%であった。 これら妊娠個体において野生型およびヘテロとの交配、あるいはヘテロ間の交配で、それぞれ1例の流産を確認した。ヘテロ雌雄間での出生は4例あり、その内遺伝子検査を行った2例で、ヘテロおよび野生型がそれぞれ1例であった。一方、雌雄ヘテロ間での出生仔8例では、ヘテロ5例、野生型3例であった。人工授精を実施したところ、1例の妊娠が確認できたものの、流産した。また、妊娠中に胎児の遺伝子型判定について検討するために、血液中のcell-free DNAの抽出とその遺伝子検査を行った。その結果、野生型雌がヘテロ雄との交配により妊娠した時、出生した仔に変異遺伝子の伝達が確認された際には、妊娠12週および22週の母体血由来のcell-free DNAでは、胎児の遺伝子型は現時点で判定できていない。しかし、22週に採取された羊水上清からは出生後の仔の遺伝子型と同じと判定できた。胎児由来cell-free DNAの量あるいは変性が影響している可能性が推察された。さらに、疾患個体から採取した体細胞からiPS細胞の樹立に着手したところ、ES様細胞塊の形態に似たフラットなコロニーを得ることに成功した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

コロニー内のヘテロ個体において新規に妊孕性が確認され、疾患個体を作出するために雌雄ヘテロ間での交配数を増やすことが可能になった。また。人工授精により妊娠を得ることに成功したことは疾患個体の作出に大きく貢献できるものである。また、細胞レベルでの生物資源の整備として、iPS細胞様のコロニーが得られた点も評価できる。

Strategy for Future Research Activity

CNL2変異ホモ型個体を作出するために、繁殖能力を有するCLN2変異ヘテロ型個体の新規抽出とともに、交配を省くことができる人工授精を継続して実施する。加えて、疾患個体の病態を把握するために、安楽殺までの行動解析による評価および頭部MRI解析による脳の形態変化においても症状の進行を踏まえた解析などを実施する。また、詳細な病理組織解析を実施するとともに、経時的な行動および病態解析を行い、CLN2モデルとしての評価を行う。さらに、得られたiPS細胞の性状解析として、多分化能、未分化状態、核型等の解析を実施する。また、新規疾患個体が見つかった場合にはその個体を用いて同様な解析を実施する予定である。

Causes of Carryover

外出自粛の影響もあり、効率的に組織や細胞などにおける詳細な解析を進めることができなかったため、次年度使用額が生じてしまった。次年度では、消耗品等の購入に使用する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Aging induces abnormal accumulation of Aβ in extracellular vesicle and/or intraluminal membrane vesicle-rich fractions in nonhuman primate brain2021

    • Author(s)
      Koinuma Shingo、Shimozawa Nobuhiro、Yasutomi Yasuhiro、Kimura Nobuyuki
    • Journal Title

      Neurobiology of Aging

      Volume: 106 Pages: 268~281

    • DOI

      10.1016/j.neurobiolaging.2021.06.022

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] カニクイザルの推定された排卵時期における超音波ガイド下での経腹的子宮腔内人工授精法の開発2021

    • Author(s)
      下澤律浩、揚山直英、中山駿矢、鯉江 洋、保富康宏
    • Organizer
      第37回日本霊長類学会
  • [Presentation] 神経セロイド・リポフスチン症2型カニクイザルに関する病理組織学的解析2021

    • Author(s)
      棟居 佳子、石井一弘、玉岡晃、八神健一、揚山直英、保富康宏、下澤律浩
    • Organizer
      第29回サル疾病ワークショップ

URL: 

Published: 2022-12-28  

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