2021 Fiscal Year Research-status Report
Role of protein histidine methylation
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20K06497
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
島津 忠広 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (10618771)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メチル化 / 翻訳後修飾 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、METTL18によるRPL3メチル化について、リボソームの翻訳機能に与える影響について、より詳細に解析を行った(理研・岩崎RNAシステム生化学研究室との共同研究)。こちらの研究については2022年4月現在、研究成果を論文にすべく、リバイス実験を行っている。 また、CARNMT1(別名UPF0586)はジペプチドであるカルノシン (βAla-His) のHisをπメチル化する酵素として報告されているが[J Biol Chem. 2015; 290(28): 17190]、長鎖のペプチドや、タンパク質のHis残基をπメチル化する活性を持つのかは不明であった。昨年度までに実施したタンパク質基質探索の結果、UPF0586によってHisメチル化を受ける複数の基質タンパク質を同定することが出来た。本年度の研究により、UPF0586はCxxxHモチーフを持つC3H型 ジンクフィンガータンパク質のHis残基を主にメチル化する活性を持つことがわかった。特にmRNAのスプライシング因子であるU2AF1はHis37がUPF0586によるメチル化修飾を受けており、HEK293T細胞において内在性U2AF1のH37のメチル化率はほぼ100%であることが明らかとなった。さらに、U2AF1のメチル化がmRNAのスプライシングを制御しているかを明らかにするため、UPF0586 KO細胞でRNA-seq解析を行った。その結果、UPF0586 KO細胞ではエキソンスキップが変化していることが分かった。現在、U2AF1のHisメチル化によるスプライシング制御についてさらに研究を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに実験が進み、期待した結果を得られたから。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の進捗状況を踏まえて、特に大きな計画変更は必要ないと考えられるので、研究計画書に記載した通りの方針で実験を進めたい。
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Causes of Carryover |
差額は100円未満の端数であり、予定通りに助成金を使用出来たと考える。
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Research Products
(1 results)