• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Research-status Report

左右非対称な内臓器官の形態変化のしくみとその役割

Research Project

Project/Area Number 20K06673
Research InstitutionKyoto Sangyo University

Principal Investigator

白鳥 秀卓  京都産業大学, 生命科学部, 教授 (90362590)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords左右非対称性 / 細胞外マトリックス / 腎動脈 / 肝臓
Outline of Annual Research Achievements

・左右非対称な器官形成を制御する細胞外環境の解析:細胞外マトリックス因子LR1の役割を解析するために、LR1 KOマウスにおいて異常になっている関連分子を探索した。基底膜が異常になっている可能性について、さまざまな基底膜の維持・分解に関わる分子の変化について解析している。
・腎臓と腎動静脈の左右非対称性の決定機構:生体で左右非対称に位置する腎臓と腎動静脈は、胚発生においてはじめは左右対称にできる。我々は、これらが左右非対称に変化する発生時期を調べ、腎動脈が腎臓や腎静脈よりも早期に変化することを発見してきた。本年度は、腎動脈が左右非対称に形成される分子機構を解析し、細胞増殖や細胞死が非対称に起こっていることを明らかにした。細胞増殖や細胞死は、左右で異なるだけでなく、前後軸に沿った局在も示した。そして、さらに解析を進め、細胞死を誘導するシグナル機構も同定した。今後は、左右非対称な器官形成を支配している転写因子Pitx2の下流遺伝子と本年度に同定した細胞死誘導シグナルの関係性を解明し、本研究をまとめる。
・肝臓の機能的左右差の探索:肝臓の左右2葉ずつを選び、遊離アミノ酸と糖の定量解析を行った。分葉間に差が見られたアミノ酸をいくつか同定した。現在、アミノ酸の分葉間の差を生み出す分子機構を解析している。糖の解析については、分葉間に差があることが示唆されたため、再現性を確認するために個体数を増やすなど解析を続けている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年度は、新型コロナの感染対策をしながらの研究で、とくに研究開始から数ヶ月は実験を行うことがあまりできず、ほぼ半年の遅れが出た。この遅れを取り戻すことはできていない。

Strategy for Future Research Activity

2020年度は、新型コロナの感染対策のため予定から半年の遅れが出た。この遅れを取り戻すことは難しいが、できる限りの実験をして、一つ一つ着実に研究結果を出していって、研究を推進させたい。
・左右非対称な器官形成を制御する細胞外環境の解析については、LR1 KOマウスにおいて異常になっている分子機構の同定し、LR1発現領域の細胞形態や細胞移動も解析する。
・腎臓と腎動静脈の 左右非対称性の決定機構の解析については、左右非対称な器官形成を支配している転写因子Pitx2の下流遺伝子と本年度に同定した細胞死誘導シグナルの関係性を解明する。また、様々な左右軸変異マウスの腎動脈の左右非対称な形成過程を調べ、本研究をまとめる。
・肝臓の機能的左右差の探索については、アミノ酸や糖の分葉間の差を生み出す分子機構を解析する。

Causes of Carryover

(理由) 2020年度は、新型コロナの感染対策をしながらの研究で、研究開始から数ヶ月は実験を行うことがあまりできず、ほぼ半年の遅れが出た。本年度は、2021年度使用予定額に加えて2020年度の未使用金額の一部も使用したが、残りを次年度使用額とした。
(使用計画) 本研究をまとめるために必要な試薬や実験動物の購入に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Planar cell polarity?dependent asymmetric organization of microtubules for polarized positioning of the basal body in node cells2022

    • Author(s)
      Sai Xiaorei、Ikawa Yayoi、Nishimura Hiromi、Mizuno Katsutoshi、Kajikawa Eriko、Katoh Takanobu A.、Kimura Toshiya、Shiratori Hidetaka、Takaoka Katsuyoshi、Hamada Hiroshi、Minegishi Katsura
    • Journal Title

      Development

      Volume: - Pages: -

    • DOI

      10.1242/dev.200315

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi