2020 Fiscal Year Research-status Report
“グレリン”未同定受容体による細胞生理機能と個体の生理的役割の解明
Project/Area Number |
20K06716
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
金 主賢 富山大学, 学術研究部工学系, 講師 (00635146)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | グレリン |
Outline of Annual Research Achievements |
胃や脳内で産生される生理活性ペプチド “グレリン” の受容体として唯一知られるGHSR1a受容体が未発現の脳領域において、グレリンに応答性を持つ未同定受容体(X受容体)の存在を確認した。本研究では、X受容体の活性化が持つ細胞生理機能および個体の生理的役割について、ラットをモデルとしたin vitro 実験系による細胞レベルの検証およびin vivo 実験系による個体レベルの検証により解明することを目的としている。 初年度は新型コロナウィルスの感染拡大に伴う対応および研究協力者の変更・削減により十分なエフォートを確保することが著しく困難であったため、各研究手法の習熟に留まった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度は新型コロナウィルスの感染拡大に伴う対応(大学入構禁止措置、各種オンライン化対応、他)および研究協力者(大学院生)の担当変更・人数削減により十分なエフォートを確保することが著しく困難であったため、新規参入研究協力者の各研究手法の習熟に留まった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はGHSR1a受容体未発現の脳領域における”グレリン”の作用について、ラット脳スライスを用いた電気生理学的手法による応答ニューロンの割合と解剖学的特性の検証および成体ラットへの脳局所投与による摂食行動と睡眠・覚醒動態への影響についての検証を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの感染拡大に対する措置(大学入構禁止、各種業務オンライン化、他)に伴うエフォートの削減のため全て執行することが困難であった。 次年度では研究計画の遅れを取り戻すための物品費(実験動物、試薬等)として執行する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Canonical versus non-canonical transsynaptic signaling of neuroligin 3 tunes development of sociality in mice2021
Author(s)
Yoshida T, Yamagata A, Imai A, Kim J, Izumi H, Nakashima S, Shiroshima T, Maeda A, Iwasawa-Okamoto S, Azechi K, Osaka F, Saitoh T, Maenaka K, Shimada T, Fukata Y, Fukata M, Matsumoto J, Nishijo H, Takao K, Tanaka S, Okabe S, Tabuchi K, Uemura T, Mishina M, Mori H & Fukai S
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Journal Title
Nature Communications
Volume: 12(1)
Pages: 1848
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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