2022 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of the anti-protozoal compound binding protein for the development and application of novel drug targets.
Project/Area Number |
20K06970
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
石山 亜紀 北里大学, 感染制御科学府, 特任助教 (70300746)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | pfeIF4A / マラリア原虫 / 作用標的 / 原虫感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗マラリア薬探索の過程で慢性骨髄性白血病治療薬として用いられているBcr-Ablチロシンキナーゼ阻害薬のnilotinibが抗マラリア原虫活性を示すことを見出した( J Antibiot.,2015 68:469-472)。一方で、マラリア原虫にはチロシンキナーゼが存在せず、nilotinib は新たな作用メカニズムで抗マラリア原虫活性を示すと期待される。抗マラリア作用標的を明らかとすることで新たな創薬ターゲットを開拓し薬剤創出のためのスクリーニングへ応用することを目的とし研究を進めている。 ターゲットフィッシングによってマラリア原虫ライゼートより取得した結合タンパク質は 1, Endplasmin, putative (PF3D7_1222300)、2, PfeIF4A(PF3D7_1468770)、3, 膜タンパク質A、4, Heat shock protein 70 (PF3D7_0917900)であり2,PfeIF4A(PF3D7_1468770)を中心に研究を進めた。pfeIF4AはDNAおよびRNAヘリカーゼ活性を示す45kdaのタンパク質で、マラリア原虫にとって必須である。rpfeIF4Aは今回検討した大腸菌発現系では発現出来なかったため、無細胞タンパク質発現系による検討を行いrpfeIF4Aを取得した。 得られたrpfeIF4A について、DNA helicase活性、ATPase活性を確認した。 DNA helicase活性の確認はできなかった。 ATPase活性は弱いながら確認できたものの、基質依存性の活性は確認されなかった。活性発現がタンパク質発現の方法に起因するか、あるいは用いた基質に起因するのかを確認する必要がある。
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