2021 Fiscal Year Research-status Report
動脈硬化症モデル動物への終末糖化産物アプタマーの治療応用
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20K07075
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
寺崎 道重 昭和大学, 医学部, 講師 (90621342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広村 宗範 昭和大学, 医学部, 講師 (00773186)
山岸 昌一 昭和大学, 医学部, 教授 (40281026)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 終末糖化産物 / アプタマー / 動脈硬化 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
動脈硬化モデルマウスにアポリポプロテインE欠損マウス(ApoEshl、高脂肪・高コレステロール食で飼育)、非動脈硬化コントロールにBALB/cマウス(通常食で飼育)を用いる。発症予防実験では大動脈にアテローム斑が認められない12週齢のマウス、進展抑制実験では大動脈弓部を中心にアテローム斑が明瞭に形成される20週齢のマウスを使用する。AGEアプタマー、RAGEアプタマー、もしくはコントロールアプタマー(ランダム配列の一本鎖DNA)は薬液徐放作用のある浸透圧ポンプをマウスの腹腔内に植え込むことで持続投与した。 ヒト単球U937細胞から分化誘導したマクロファージを用い、in vitroの実験系でAGEアプタマーとRAGEアプタマーが動脈硬化を抑制する機序を明らかにする。AGEsを培地中に10-100 μg/mlで添加し、AGEアプタマー、RAGEアプタマー、コントロールアプタマー存在、非存在下で、細胞内酸化ストレスレベルを蛍光試薬(carboxy-H2DFFDA)を用いて測定する。また、各種遺伝子発現(RAGE、PDGF-B、VCAM-1、ICAM-1、MCP-1、TNFα、IL-1β、IL6など)をReal-time RT-PCR法で、タンパクレベル(NADPHオキシダーゼ、NF-κB、MAPKs、Akt)をウエスタンブロット法で検討する。細胞の増殖はWST試薬で、血管内皮細胞のNO産生は蛍光プローブ2,3-diaminonaphthaleneで、血管平滑筋細胞の遊走能はwound healingアッセイで、マクロファージのox-LDL取り込みは蛍光ラベルox-LDLで定量化する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度に予定していた動物実験を概ね終了できた。今後解析を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は得られたサンプルを解析し、AGEアプタマーとRAGEアプタマーの有効性を評価するとともに、その機序を解明すべく細胞実験も行う。
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Causes of Carryover |
抽出した解析が終了しなかったため、2021年度に残された残金645,484円は2022年度の染色解析などに使用する予定。
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Research Products
(1 results)