2024 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤師のポリファーマシーへの介入は認知機能低下やフレイルを予防・改善できるか
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20K07174
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| Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
石崎 純子 金沢大学, 薬学系, 教授 (60401890)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 賢二郎 金沢大学, 医学系, 教授 (70377381) [Withdrawn]
山田 正仁 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (80191336) [Withdrawn]
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 高齢者 / ポリファーマシー |
| Outline of Annual Research Achievements |
能登半島中島町の高齢者を対象としたコホート研究より、認知機能やフレイルと関連のある薬効群が無いか検討したが、推奨できる医薬品・使用を控えるべき医薬品の特定には至らなかった。 75歳以上の薬局来局患者の調査結果より、服用薬剤数の増加に伴い睡眠薬服用患者が増加し、薬剤性不眠がポリファーマシーの一因となる可能性が示唆された。日本の医薬品副作用データベース(JADER)を用いて、薬剤性不眠の発症に関連する因子を探索した結果、高齢者ではなく30歳未満において薬剤性不眠症の発症の割合が有意に高い結果が得られ、高齢者と薬剤性不眠との関係は明らかにできなかった。 加齢に伴い血栓塞栓症(心筋梗塞、脳梗塞など)が好発するため抗血栓薬が予防的に投与される。薬剤性血栓塞栓症に関する研究は限定的であることから、血栓塞栓症を誘発する医薬品が特定できれば、当該医薬品を中止・変更することで、抗血栓薬の減薬につながる可能性があると考えた。2024年度はJADERを用いて血栓塞栓症を誘発する医薬品のスクリーニングを行った。その結果、ホルモン製剤、抗がん剤、抗プラスミン剤などのシグナルが検出された。このうち、投与対象者が最も多い抗プラスミン剤のトラネキサム酸について、血栓塞栓症発症に関連する因子を抽出した結果、女性やBMI ≧ 25が関連することが分かった。 2022年度のより野々市市と協働で「くすりと健康プロジェクト」を立ち上げ、2024年度末までに「おくすりサロン」を全24回(のべ参加者414名)開催した。この実績が評価され、2024年10月22日、金沢大学・野々市市・金城大学が共同研究契約「研究題目:KDBを用いた医療福祉ニーズの見える化」を締結した。コロナ禍や能登半島地震の影響で当初予定していた研究計画を変更せざるを得なかったが、今後、この共同研究を遂行し、高齢者薬物療法の適正化に繋げていく。
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