2023 Fiscal Year Annual Research Report
Is sialic acid recognition receptor a candidate molecule for diagnosis of allergic bronchopulmonary aspergillosis?
| Project/Area Number |
20K07183
|
|---|
| Research Institution | International University of Health and Welfare |
|---|
Principal Investigator |
山中 将敬 国際医療福祉大学, 薬学部, 准教授 (50582102)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
| Keywords | シグレック / シアル酸 / アスペルギルス属 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
近年、日和見感染は増加している。厚生労働省が報告したアスペルギルス属感染が原因となった日和見感染による年次死亡数の推移は増加傾向である。本研究では、アスペルギルス属Aspergillus fumigatus が多数のシアル酸を発現していることに注目し、シアル酸 (糖鎖)と受容体(糖鎖を認識するタンパク質：レクチン)を介したAspergillus fumigatusの感染機構や生体内での増殖機構の解析を目的としている。
Aspergillus fumigatusから抽出したプロテアーゼにより、シアル酸認識受容体であるシグレック8は完全に分解され、この分解はセリンプロテアー ゼ阻害剤 PMSF にて強く抑制された。その他のプロテアーゼ阻害剤では、分解抑制の効果はほとんど示さなかった。また、Aspergillus fumigatusから抽出したプロテアーゼによる分解作用はシグレック-8のみに特異的ではなく、他の膜タンパク質に対して効果を示すことが明らかになった。
|
