2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of novel immunotherapy for malignant brain tumors targeting tumor vascular mimicry
Project/Area Number |
20K07187
|
Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
宇都口 直樹 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (80276633)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | がん血管 / 免疫 / 腫瘍疑似血管 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん細胞より分化した腫瘍疑似血管を標的とした樹状細胞ワクチン療法の開発と、ファージディスプレイ法を駆使した疑似血管特異抗体の創製および本抗体を用いたがんターゲティング療法の開発を目的とした研究である。腫瘍疑似血管のin vitro培養法が確立されていないことから、初年度、腫瘍疑似血管のin vitro培養法の開発を行った。マトリゲルを用いた2次元または3次元培養法、スフェロイド培養法を検討した。その結果、いかなる培養法を用いても、疑似血管を構築しない細胞種があること見出した。一方で、細胞種によっては、いずれの手法においても顕微鏡観察による擬似血管の構築に成功した。細胞種による擬似血管の差異が何に起因するのかは明らかにすることができなかった。また、形態組織学的な検討のみなならず、生化学的疑似血管マーカーであるPAS染色、およびタンパク、遺伝子レベルでin vivo疑似血管で高発現されている分子群を検討し、それらが陽性となるか否か、検討した。その結果、細胞腫、培養法により、陽性、陰性を示すケースがあることが判明した。形態学的な疑似血管構造のみならず、発現分子をマーカーとし、目的とする細胞種に適した疑似血管in vitro培養法用いる必要性を明らかとした。さらに、in vitro疑似血管を大量培養し、そのから膜タンパク質得て、本タンパク質を抗原とした樹状細胞ワクチン療法の基礎検討を行った。結果は現在、検討中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染防止の観点から、実験を遂行する時間が極端に減少したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍ではあるが、その対応に関する経験もできており、研究遂行時間を確保して、推進をはかる。
|
Causes of Carryover |
2020年度はコロナ禍により、研究の進行が大幅に遅れた。2021年度は遅れを取り戻す計画である。
|
Research Products
(2 results)