2022 Fiscal Year Research-status Report
The role of C-type natriuretic peptide in multiple sclerosis
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20K07220
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
板東 良雄 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20344575)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 多発性硬化症 / EAE / 炎症 / 血管内皮 / ナトリウム利尿ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究成果に基づき、BBBにおけるCNPの保護効果について、血管透過性やバリア機能を指標に形態学的解析を行った。その結果、CNP-Tgマウスでは野生型マウスに比べてBBBの破綻が抑制されていることを明らかにした。 次に、各種グリア細胞に対するCNP/GC-B系の作用と機能解析についてin vitroの系で検証した。マウス初代培養astrocyteやmicrogliaを用いて検討したところ、これらの細胞から産生される炎症性サイトカインの発現をCNPが抑制する可能性が示唆された。さらにオリゴデンドロサイトに対しても細胞保護効果がある可能性が示唆された。 さらに、RR-EAEを誘導したマウスにCNPを投与したところ、EAEの症状が軽減し、発症も遅延したことから、CNPが実際にMSの治療標的となり得る可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時に予定していた研究計画については、すべて実施し終了している。論文受理までは至らなかったが、論文内容の質をあげるべく、現在必要な追加実験等を行っている。データがすべてそろった段階で国際雑誌への論文投稿を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
論文投稿に向けて、データ整理とまとめを実施する。
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Causes of Carryover |
実施を予定していた研究計画はすべて実施できているが、論文投稿に向けての追加実験や学会発表ならびに論文投稿に係る費用(英文校正や出版に係る費用等)が必要なため、次年度分として計上した。
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