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2022 Fiscal Year Research-status Report

低分子量Rap2B GTPaseによる新規エンドサイトーシス制御機構

Research Project

Project/Area Number 20K07245
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

江上 洋平  香川大学, 医学部, 講師 (80432780)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 荒木 伸一  香川大学, 医学部, 教授 (10202748)
川合 克久  香川大学, 医学部, 助教 (80534510)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
KeywordsRap2B / ファゴサイトーシス / RalGDS
Outline of Annual Research Achievements

これまでの機能解析からRap2BはFcγレセプター介在性ファゴサイトーシス経路において、ファゴゾームの形成に関与することが示唆されている。新生ファゴゾームの近傍で形成されるRap2B陽性エンドサイトーシス小胞の特性を明らかにするためには、細胞内でのRap2Bの活性化状態を知ることが極めて重要であると思われる。そこで本年度は、適切なRap2Bの活性化トレーサーの選定、並びにファゴサイトーシス・局所性エンドサイトーシス小胞上でのRap2Bの活性化状態の検討を行った。Rap2BのGTP結合型に結合するRalGDSを用いて、Rap2BのGTP結合型(TagRFP- Rap2B-G12V)或いは、Rap2BのGDP結合型(TagRFP- Rap2B-S17N)とGFP-RalGDSの細胞内局在を比較検討したところ、RalGDSは主に細胞内の小胞において、Rap2B-G12Vによる発現量依存的な共局在を示した。このことから、RalGDSは活性化型Rap2Bの局在を知る上で、有用なトレーサーであることがわかった。次に、Fcγレセプター介在性ファゴサイトーシス経路でのRalGDSの細胞内局在について調べた。蛍光ライブセル観察を行ったところ、RalGDSはPlasma Membrane(PM)には少なく、形成された細胞内ファゴゾームとファゴゾームの近傍で形成される新生エンドサイトーシス小胞に時間の経過と共に集積することが明らかとなった。Rap2BのGDP結合型が貪食を抑制することを踏まえると、Rap2Bの活性化はファゴゾームの形成を促進し、さらに、細胞内ファゴゾーム・局所性エンドサイトーシス小胞の成熟でも機能する可能性が考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

新生ファゴゾームの近傍で形成されるエンドサイトーシス小胞の特異的なマーカーは依然不明であるものの、Fcγレセプター介在性ファゴサイトーシス経路でのRap2Bの活性化状態がトレースできるようになり、Rap2Bの機能解明に繋がる強力なツールを得たため。

Strategy for Future Research Activity

活性化Rap2Bは細胞内のファゴゾーム・局所性エンドサイトーシス小胞に局在していることから、Rap2Bはファゴゾームの形成に加えて、細胞内ファゴゾーム・局所性エンドサイトーシス小胞の成熟にも関与している可能性が強く裏付けられた。そこで、次年度はファゴゾーム・局所性エンドサイトーシス小胞の形成・成熟に関与するRap2Bの下流のシグナル伝達分子について検討を行っていく予定である。また、本年行わなかったRap2Bのノックダウン解析についても実施する。

Causes of Carryover

重要度が高いと考えられるRap2B活性化トレーサー解析を優先し、当初計画していたRap2Bのノックダウン解析を保留にしたため次年度使用が生じた。Rap2Bのノックダウン解析で本年、予定通り使用していく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Live-cell imagingと光電子相関顕微鏡観察で明らかに なった新しいタイプのラメリポディアの存在と特性2023

    • Author(s)
      森下 陽香、川合 克久、江上 洋平、本田 一文、荒木 伸一
    • Organizer
      第128回日本解剖学会総会・ 全国学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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