2022 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis for the ubiquitination of the planar cell polarity factors during neural tube closure.
Project/Area Number |
20K07253
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
永岡 唯宏 藤田医科大学, 医科学研究センター, 助教 (70634864)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 平面内細胞極性 / ユビキチン / 二分脊椎 / 神経管閉鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
平面内細胞極性は細胞の頂端方向と垂直方向の細胞極性である。その極性形成メカニズムの一つとして極性因子のユビキチン化による分解があるが、その詳細にはまだ不明な点が残っている。申請者らはVangl2がPrickle2のユビキチン化・分解を促進させることを明らかにした。しかし、Prickle2のユビキチン化を担う分子の同定には至っていない。そこで、この分子を質量分析により網羅的に解析し同定することを目的としている。また、Vangl2とその結合分子が神経管閉鎖にどのような影響を及ぼすかを解析する。我々は、これまでに、Vangl2/Prickle2複合体に結合する新規分子RBX1とMAGEF1を見出した。後者は、細胞における遺伝子ノックダウンでPrickle蛋白質の分解を抑制することがわかった。さらにこの蛋白質は、RBX1とも結合し、CUL1を主体とするSCF複合体とVangl2/Prickle複合体の橋渡しをする分子であることが示唆された。また、Vangl2遺伝子変異とVangl2結合蛋白質Nカドヘリン遺伝子変異を導入したマウスにおいて、その胎仔の約8割で二分脊椎様の神経管閉鎖異常を引き起こすことがわかった。正常胎仔の神経管では、Vangl2とNカドヘリン遺伝子が共に発現し、一部で、これら蛋白質の共局在が確認できた。Vangl2の関与するシグナル伝達経路としては、Rho/ROCKとJNKが知られるため、この変異マウスにおいて、これらのシグナル活性を調べたが、これらの経路の異常が原因で神経管閉鎖不全が起こっているかどうかは分からなかった。
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Research Products
(2 results)