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2021 Fiscal Year Research-status Report

スーパーオキシド産生酵素と自己免疫疾患病態に関するパラドックスの解明

Research Project

Project/Area Number 20K07294
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

松本 みさき  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80533926)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩田 和実  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60305571)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords関節炎 / 自己免疫疾患 / リポポリサッカライド / リポ多糖
Outline of Annual Research Achievements

今年度は以下の2点について解析を進めた。
(1)細菌由来成分であるリポポリサッカライド(LPS)の腹腔内投与によって、骨髄におけるNox1遺伝子発現が増加した。抗体標識磁気ビーズを用いて骨髄のNox1 mRNA増加に寄与する細胞群を解析したところ、特にマクロファージ・単球細胞分画およびSca-1陽性細胞分画においてその増加は顕著であった。前者については、これまでに解析した脾臓におけるNox1発現変動と一致する知見である。一方、Sca-1陽性細胞群には、造血幹細胞や造血を支持する間質細胞が含まれることから、NOX1が造血作用に関連する可能性が示唆された。この点について、次年度に詳しい解析を進める予定である。
(2)NOX1活性(スーパーオキシド産生)を阻害する化合物のスクリーニングを進めた。その過程で偶然に、スーパーオキシド検出を増感させる性質をもつ化合物Xを見出した。本化合物はバックグラウンドシグナルには無影響であり、Signal/Noise比を著しく改善させた。スーパーオキシドは高反応性かつ短寿命であり、特に少量のサンプルにおけるその検出は容易でないことから、化合物Xを増感剤とした検出系の改善が当該分野の発展に繋がると期待できる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

骨髄におけるNox1発現について新たな知見が得られた。また、化合物スクリーニングを導入し、NOX1阻害活性を有する化合物の探索も進めている。関連して、スーパーオキシド検出系を増感させる化合物を見出した。

Strategy for Future Research Activity

NOX1と骨髄造血作用の関連について、Nox1遺伝子欠損マウスを用いて検証する。具体的に、(1)フローサイトメトリーによる細胞解析および、(2)トランスクリプトーム解析を行う予定である。さらに引き続き、NOX1阻害活性を有する化合物の探索も進める。

Causes of Carryover

初年度予定していたNox2遺伝子欠損マウスの導入を見送ったため、一部を次年度以降に持ち越すこととなった。この費用については今後のトランスクリプトーム解析に充てる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] スーパーオキシド産生酵素NOX1/NADPH oxidase欠損マウスにおけるLPS惹起性コラーゲン誘発性関節炎の抑制2021

    • Author(s)
      松本みさき
    • Organizer
      第22回免疫サマースクール2021

URL: 

Published: 2022-12-28  

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