2021 Fiscal Year Research-status Report
II型膜タンパク質CKAP4の個体レベルでの機能解析
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20K07357
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原田 武志 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30362768)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | CKAP4 / ミトコンドリア / 神経変性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では個体レベルでのCKAP4の機能をミトコンドリア代謝と神経変性疾患に注目して解明することを目的とする。令和3年度はCKAP4 KOマウスの加齢に伴う表現型を網羅的に解析するため、昨年度得た出生日の近いCKAP4 KOマウスと野生型マウスの経過観察を引き続き行った。生後一年を超え、野生型マウスで10%のマウスで白内障が観察されたのに対し、CKAP4 KOマウスで40%のマウスで白内障が観察された. 今後、更に一年半から二年間の長期間飼育を行っていく予定である。また、CKAP4がミトコンドリア代謝を制御するメカニズムを明らかにするため、野生型細胞とCKAP4 KO細胞におけるミトコンドリア呼吸に関連する遺伝子の発現量をウェスタンブロッティングにより比較したが、発現量に有意な差はなかった。引き続き、ミトコンドリア代謝に関わる遺伝子の発現量を野生型細胞とCKAP4 KO細胞で比較検討していく予定である。またミトコンドリア代謝が密接に関係する心臓機能におけるCKAP4の働きを明らかにするため、CKAP4 KOマウスと野生型マウスを使って左冠状動脈結紮による心筋梗塞モデルを作製していく予定である。最近、脂肪肝においてCKAP4の発現が低下し、肝細胞の小胞体の構造が異常になることが個体の代謝異常を引き起こすことが報告されたので(Parlakgul, et al., Nature 2022),CKAP4 KOマウスと野生型マウスに高脂肪食を一定期間投与し、空腹時血糖値の測定やインシュリン負荷テストを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、CKAP4 KOマウスとコントロールの野生型マウスの長期飼育を行い、表現型の観察も行えている。
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Strategy for Future Research Activity |
CKAP4 KOマウスとコントロールの野生型マウス、一年半から二年間長期飼育を行い、歩行の異常が観察された時点でロタロッドテスト等で運動失調の有無について検討する。運動失調が有意に観察された時点で、マウスを安楽死させ、解剖して各組織、特に脳に注目して形態学的解析を行う。CKAP4 KOマウスと野生型マウスに高脂肪食を一定期間投与し、空腹時血糖値の測定やインシュリン負荷テストを行う
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Causes of Carryover |
研究計画が順調に進んでいたため、当該年度に消耗品を多く買う必要が無くなったため。 今年度からCKAP4 KOマウスの飼育費や分子生物学的解析を行うための消耗品が必要であり、消耗品費として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)