2021 Fiscal Year Research-status Report
Clinicopathological analysis of RSPO fusion-positive colorectal carcinoma
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20K07382
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
橋本 大輝 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (40773875)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | RSPO / 大腸癌 / WNT |
Outline of Annual Research Achievements |
1019例の大腸癌を対象にmultiplex reverse transcription-PCR法を用いてRSPO融合のスクリーニングを行い、RSPO融合陽性例は全エクソームシーケンス(WES)に供した。 RT-PCRの結果、EIF3E-RSPO2融合を5例、PTPRK-RSPO3融合を24例に認め、RSPO融合を有する大腸癌は計29例(2.8%)であった。男女比は女性17名、男性12名で、13個の腫瘍(45%)は右側結腸に存在していた。組織学的に、RSPO融合陽性例の約半数(13/29、45%)は局所的または広範な粘液成分を有し、その頻度はRSPO融合陰性例(13%)より有意に高かった(p = 8.1 × 10^-7)。4例(14%)にミスマッチ修復異常を認めた。WESにより、合計27の腫瘍(93%)でKRAS、BRAF、NRASの変異が同定された。一方、APC、CTNNB1、RNF43などの主要なWNT経路遺伝子には病原性変異が認められなかった。RSPO融合状態は、全生存期間や無再発生存期間に統計的に有意な影響を与えなかった。これらの臨床病理学的および遺伝学的特徴は、先行研究のプール解析でも確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
過去の報告の中では最大例の解析を行うことが出来、当初の目的であるRSPO融合陽性大腸癌の臨床病理像を明らかにすることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は凍結検体を用いてRSPO融合陽性例を同定した。今後は臨床で広く使用されているホルマリン固定・パラフィン包埋切片から、RNA in situ hybridizationを用いてRSPO融合陽性例を検出する方法の検証を行う予定である。
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Causes of Carryover |
次年度の予算はRNA in situ hybridizationなどで使用する試薬・消耗品の購入などに使用する予定である。
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