2021 Fiscal Year Research-status Report
The Elucidation of the mechanism of amyloid deposition by combining proteome and lipidome
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20K07389
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
堂本 裕加子 (新谷裕加子) 日本医科大学, 医学部, 講師 (30596961)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アミロイドーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
アミロイドーシスは、アミロイド前駆蛋白質が不溶性のアミロイド線維を形成し、様々な臓器の細胞外間質に沈着し、臓器障害をきたす疾患群の総称である。アミロイド前駆蛋白質は現在36種類同定されているが、いずれも、アポリポ蛋白質が共沈着しているという共通した特徴を持っている。 本研究はヒト検体を使った質量分析法によりProteomeとLipidomeの双方からアミロイド沈着機序の解明を目指すものである。 2年目は、1年目にレビューした過去40年の剖検症例40例についてCase reportとoriginal reportをまとめ、投稿した。Case reportは受理され、Original reportは現在査読中である。また、並行して進めてきたイメージング質量分析法や電子顕微鏡像での形態学的な検討 がまとまりつつあり、イメージング質量分析法を用いた原著論文も投稿し、査読中である。電子顕微鏡を用いた検討については3年目のうちに原著論文を投稿予定である。 Lipidomeの解析は若干遅れているが、代わりに、心臓以外に腎臓や皮膚の検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Lipidome解析については他施設との共同研究であり、順番待ちの状態であるため、想定以上に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
Lipidome解析についてはまだ時間を要することが想定されるため、イメージング質量分析法や電子顕微鏡像での形態学的な検討を進めていく予定である。電子顕微鏡を用いた検討については3年目のうちに原著論文を投稿予定である。
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Causes of Carryover |
計画していた国際学会への参加ができなかったこと、他施設との共同研究に遅れが生じたため、計画していた消耗品等の購入を次年度に持ち越すため。
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