2020 Fiscal Year Research-status Report
デングウイルスレプリコン細胞を用いたウイルス複製制御機構の解明
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20K07532
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
日紫喜 隆行 神奈川県衛生研究所, 微生物部, 主任研究員 (30535761)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | デングウイルス / ウイルス複製機構 / 宿主因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
デングウイルス感染症は熱帯・亜熱帯地域で流行しているだけでなく、日本国内でも2014年、そして2019年に国内感染症例が報告され、国内外において公衆衛生上の大きな問題となっている。しかしながら未だ抗ウイルス薬がないことから新規開発が喫緊の課題とされている。本研究では、デングウイルスレプリコン細胞や感染性ウイルスを用いてウイルス複製に関与する新規宿主因子を同定し、ウイルス複製制御機構を明らかにするとともに、抗ウイルス候補化合物を探索する。本研究成果はウイルスの生活環の解明だけでなく、新たな創薬標的分子を見いだすことにも繋がり、より効率的な抗ウイルス薬開発へ向けての応用が期待される。 今年度はまずレプリコン細胞を用いた解析をおこなうにあたり、細胞数・解析スケール・サンプル回収時間、ならびにsiRNAの導入方法(siRNAの濃度、試薬、処理時間)などの検討をおこないそれぞれ条件を決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本課題を実施するにあたり条件検討を終えることができたが、ウイルス複製に関与する宿主因子の同定に近づくことができなかったことから当初の計画に比べやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度決定した条件のもとレプリコン細胞にsiRNAを導入し、ウイルス複製に影響を及ぼす宿主因子の同定を試みる。
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Causes of Carryover |
実験の進捗状況に遅れが生じたため。また、参加を予定していた学会が開催されなかったため旅費について次年度使用することにした。
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Research Products
(2 results)