2022 Fiscal Year Annual Research Report
Spatiotemporal regulation of NKT cell production by Rap1 GTPase
Project/Area Number |
20K07554
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
植田 祥啓 関西医科大学, 医学部, 講師 (90533208)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 胸腺 / NKT / インテグリン / Rap1 |
Outline of Annual Research Achievements |
インバリアントNKT(iNKT)細胞は脂質を認識するT細胞でがん免疫を調節する。iNKTにおけるRap1シグナルの役割を検討するために、Rap1欠損マウスにおけるiNKT細胞を解析すると、NKT細胞の割合が野生型に比べて低下することが明らかとなり、Rap1がNKT細胞の産生に関与する可能性が明らかとなった。Rap1および下流インテグリン活性化因子talin1の欠損するNKT細胞のT細胞受容体(TCR)の表面発現およびCD1d テトラマーの結合強度が上昇していた。フローサイトメトリーや次世代シークエンスによるレパトア解析を行ったが、顕著な違いがなかったことから、Rap1やTalin1欠損マウスにおいてはTCRの発現レベルにより、NKT細胞の産生が補償されている可能性を示唆すると考えられる。さらにNKT細胞のCD44により成熟・未成熟のNKT細胞の割合を測定したところ、CD44の低い細胞が増加傾向にあったことから、NKT細胞の成熟過程が減弱しているか、成熟したT細胞の増殖や移動に影響がある可能性が示唆される。 一方Rap1シグナルが末梢のNKT細胞の活性化に影響を与える可能性は明らかになっていなかったため、Rap1欠損マウスをNKTを活性化するα-ガラクトシルセラミドで免疫し、in vivoでNKTの活性化をサイトカイン産生により検討したところ、免疫をした野生型マウスから単離したNKTはIFNγやIL4の分泌が観察されたが、Rap1欠損マウスでは分泌がほとんど見られなかった。また、これらのマウスの脾臓細胞を調整し、in vitroでα-ガラクトシルセラミドで刺激をしたところ、野生型NKTではサイトカイン産生が誘導されたが、Rap1欠損マウスでは誘導されなかった。以上のことから、Rap1シグナルが、末梢のNKT細胞の活性化に重要な役割を持つことが明らかとなった。
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[Presentation] Rap1 facilitates cell polarization via RhoA signaling in T cells2022
Author(s)
Y. Ueda, K. Higasa, Y. Kamioka, N. Kondo, S. Horitani, Y. Ikeda, T. Fukuhara, Y. Fukui, T. Kinashi
Organizer
The 51st Annual Meeting of the Japanese Society for Immunology, 2022.12, Kumamoto
Int'l Joint Research
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