2021 Fiscal Year Research-status Report
免疫療法関連副作用における自己抗体と免疫細胞活性化の関連を明らかにする
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20K07669
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Research Institution | Okinaka Memorial Institute for Medical Research |
Principal Investigator |
三浦 裕司 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (10453698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
元島 崇信 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60726355)
田辺 裕子 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (00743692)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 免疫関連副作用 / 自己抗体 / CD74 / マクロファージ / 肺臓炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題名:「免疫療法関連副作用における自己抗体と免疫細胞活性化の関連を明らかにする」 本研究では、抗CD74自己抗体と免疫チェックポイント阻害剤により、起きる免疫関連有害事象 (irAE)肺臓炎の関連性について、主に培養細胞や抗体、患者血清を用いて詳細な解析を加える事により、抗CD74自己抗体が肺線維症を引き起こすメカニズムを解明することを目的とする。2021年度は以下の研究を実施した。 1) 前年度(2021年度)に日本人のirAE肺臓炎8症例と非肺臓炎症例22症例の血清を使用して、抗CD74自己抗体のELISA測定系を確立したため、この結果を用いて臨床所見との相関について解析を行った。 2) 抗CD74自己抗体を高発現している症例の血漿からIgG抽出をして、ヒトマクロファージ培養細胞の刺激実験を行い、Real-time PCR法を用いて、サイトカインその他の分子について測定を行った。 3) 前年度(2021年度)、日本人の免疫関連有害事象(irAE)肺臓炎8症例の血清を使用し、治療前後のマクロファージ関連サイトカインの測定を実施したところ、ひとつのケモカインが肺臓炎やirAE全体の発症とそう考えられた。そのため、症例数を増やして、該当ケモカインの測定を行った。 2022年度は、該当ケモカインを産生している細胞の同定と、それらがirAEを引き起こすメカニズムの解明について実験と検討を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
抗CD74自己抗体のELISA測定系の確立にやや時間を要したが、測定系は完成し、臨床情報殿解析が完遂した。また、irAE発現に関連する可能性のある新たな候補ケモカインが同定され、その解析を進めているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、irAE発現に関わる可能性のある候補ケモカインを産生している細胞の同定と、それらがirAEを引き起こすメカニズムの解明について実験と検討を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
前年もコロナの状況が収束せず、そのため移動に伴う人の流れが制限された影響もあり、旅費や謝金等の使用がなかったため。
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