2023 Fiscal Year Annual Research Report
免疫療法関連副作用における自己抗体と免疫細胞活性化の関連を明らかにする
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20K07669
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Research Institution | Okinaka Memorial Institute for Medical Research |
Principal Investigator |
三浦 裕司 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (10453698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
元島 崇信 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60726355)
田辺 裕子 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (00743692)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 免疫関連副作用 / 自己抗体 / CD74 / マクロファージ / CXCL10 / CXCL13 / ケモカイン / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題名:「免疫療法関連副作用における自己抗体と免疫細胞活性化の関連を明らかにする」 本研究では、抗CD74自己抗体と免疫チェックポイント阻害剤により、起きる免疫関連有害事象 (irAE)肺臓炎の関連性について、主に培養細胞や抗体、患者血清を用いて詳細な解析を加える事により、抗CD74自己抗体が肺線維症を引き起こすメカニズムを解明することを目的とする。2023年度は以下の研究を実施した。 これまでにirAEと血漿中のCXCL10, CXCL13の間に正の相関があることを解明した。そのために、今度はirAE発現臓器におけるこれらのケモカインの発現や産生細胞の同定を試みた。irAE肺臓炎を発症した症例のTBLB検体を使用し、免疫染色を試みたが、CXCL10の染色は非特異的反応のため成功しなかった。そのため、BALF中のCXCL10濃度を測定したところ、血中よりも高濃度のCXCL10が検出された。また、irAE発症臓器ではないが、腎細胞癌組織を使用したシングルセル解析の公開データベースより、CXCL10はマクロファージや内皮細胞に、CXCL13はT細胞に発現していることが示された。今後、irAE発症臓器の生検検体からFFPEのみならず、生検体、凍結検体などを収集し、免疫染色だけでなく、FCM、RNAseqなどの手法を用いた検討が望まれる。
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Research Products
(2 results)