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2020 Fiscal Year Research-status Report

免疫チェックポイント阻害剤による免疫関連有害事象の病態解明とバイオマーカーの探索

Research Project

Project/Area Number 20K07696
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

飛松 和俊  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80766014)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 星 奈美子  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (40645214)
増田 充弘  神戸大学, 医学研究科, 助教 (60512530)
児玉 裕三  神戸大学, 医学研究科, 教授 (80378687)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
KeywordsirAE
Outline of Annual Research Achievements

近年、各種の悪性腫瘍に対する免疫チェックポイント阻害剤の使用により、その自己免疫賦活化作用による免疫関連有害事象(immune-related adverse events: irAE)が問題となっている。消化器内科領域では、irAEの5-10%を占めるirAE大腸炎が問題となっているが、irAE大腸炎は、自己免疫の関与が示唆される炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis: UC)と類似した内視鏡所見や臨床経過を呈することが明らかとなってきた。UCとirAEには自己免疫機序という共通の病態が関与しているものと考え、研究を進めている。
申請者の所属している研究室では、UCに特異的な自己抗体Xをすでに確認している。またirAE大腸炎を発症した患者の血清も収集している。ELISA法を用いて、血清中の自己抗体Xの有無について測定を行っている。またUCの自己抗原Xの類縁抗原を中心とした自己抗体の網羅的な探索についても現在計画中である。
またそれら自己抗体の臨床的意義を確認するため、現在神戸大学で免疫チェックポイント阻害剤を使用した患者の血清を前向きに収集することも開始している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

一年目の計画である、自己抗体Xの測定および類縁抗原に対する自己抗体を探索を現在行っている。またそれら自己抗体の臨床的意義を確認するため、神戸大学で免疫チェックポイント阻害剤を使用した患者の血清を前向きに収集することも予定とおり開始している。

Strategy for Future Research Activity

irAE大腸炎に特異的な自己抗体の同定をめざしている。同定された抗体の臨床的意義を確認するため、前向きに収集した血清を用いて抗体の測定を行っていく。さらには腸炎モデルマウスにおける自己抗原応答性や抗原x投与実験などを計画しており、これらによりirAEの発生機序の解明につなげていきたい。

Causes of Carryover

自己抗体測定に用いる機器、試薬に使用額が想定していたものより少なかったため。次年度は測定数の増加、機器の更新なども想定されるため、翌年分と合わせて使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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