2021 Fiscal Year Research-status Report
ヒト樹状細胞を標的とした新規免疫チェックポイント阻害剤の開発
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20K07703
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
宇都 倫史 宮崎大学, 医学部, 准教授 (10624653)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腫瘍治療学 / 免疫抑制 / 樹状細胞 / 免疫チェックポイント分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、がん進展での免疫応答抑制に関与する新規免疫チェックポイント分子として推察されたマウスClec4A4およびヒトCLEC4Aに着眼し、機能阻害抗体によるこれを標的としたがん免疫治療法の有用性を解明する。 令和3年度は、担がん免疫系ヒト化マウスモデルにおける抗ヒトCLEC4A機能阻害抗体の免疫チェックポイント阻害機能について解析した。ヒト末梢血単核球(HLA-A2+)とヒト悪性黒色腫細胞株(MEL-624; HLA-A2+MART-1+gp100+)を用いた担がん免疫系ヒト化マウスモデルにおいて、(1)抗ヒトCLEC4A機能阻害抗体のがん特異的T細胞応答増強効果および、(2)抗がん進展制御効果を評価した。
(1)担がん免疫系ヒト化マウスにコントロール抗体や抗ヒトCLEC4A機能阻害抗体を投与後、所属リンパ節を回収し、抗体非投与群やコントロール抗体投与群を対照として、抗原特異的CTLs(IFN-γ産生MART-1/gp100-MHCクラスIテトラマー結合CD8+ T細胞)の誘導をフローサイトメトリー解析により比較検討した。その結果、抗ヒトCLEC4A機能阻害抗体投与群では、コントロール抗体投与群と比較して、高い抗原特異的CTLsの誘導が認められた。(2)担がん免疫系ヒト化マウスにコントロール抗体や抗ヒトCLEC4A機能阻害抗体を投与後、抗体非投与群やコントロール抗体投与群を対照として、がん体積と生存率を比較検討した。その結果、コントロール抗体投与群と比較して、抗ヒトCLEC4A機能阻害抗体投与群では、悪性黒色腫のがん進展が抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題申請書の計画に従って研究の進歩が認められた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は担がん免疫系ヒト化マウスモデルにおける抗ヒトCLEC4A機能阻害抗体の免疫チェックポイント阻害機能について解析を行った。今後は、抗マウスClec4A4機能阻害抗体の解析について解析を行う予定である。
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