2022 Fiscal Year Annual Research Report
Novel method to prevent peritoneal recurrence using nuclear medicine
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20K07704
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| Research Institution | Jichi Medical University |
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Principal Investigator |
大澤 英之 自治医科大学, 医学部, 准教授 (60458271)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北山 丈二 自治医科大学, 医学部, 教授 (20251308)
佐田 尚宏 自治医科大学, 医学部, 教授 (20261977)
鯉沼 広治 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20382905)
宮戸 秀世 自治医科大学, 医学部, 講師 (90813163)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 腹膜播種 / マイクロRNA / 核酸医薬 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
腹膜播種は胃癌や膵癌において頻度の高い転移・再発形式で、最大の予後規定因子である。近年の薬物療法の進歩によって、根治切除不能・再発癌患者の治療成績は著しく向上したが、腹膜播種に関しては未だに顕著な予後改善はみられていない。
これまでに胃癌腹膜播種患者の腹腔内エクソソームの網羅的解析から腹膜播種症例で著明に変化するmiRNAを明らかにし、miR-29 familyが低下している症例が有意に播種再発をきたしやすいことを見出した。本研究では、miR-29bが腹腔内を構成する細胞に与える影響を検討し、生体内で腹膜播種を抑制しうるかどうかを明らかにすることで新たな腹膜播種の予防法を開発することを目指した。
ヒト腹膜中皮細胞にTGF-β1を添加することで、中皮間葉転換が誘導され腫瘍促進的に働くことが知られているが、miR-29bを腹膜中皮細胞に導入することで中皮間葉転換が抑制された。C57BL/6マウスに腹膜播種を起こす胃癌細胞株YTN16Pを用いたマウス腹膜播種モデルに対して、アテロコラーゲンに混和したmiR-29b mimicと陰性対照miRNAを腹腔内に投与して腸間膜と大網に形成された播種結節数を比較したところ、腸間膜の播種結節数では各群間に有意差を認めなかったが、大網においては陰性対照群と比較して播種結節数を有意に抑制していた。また、C57BL/6マウスの大腿骨骨髄から間葉系幹細胞（MSC）を分離培養し、miR-29b発現レンチウイルスベクターを用いてmiR-29bを導入した。培養上清からmiR-29b発現エクソソームを回収しマウス腹膜播種モデルに投与したところ、大網だけでなく腸間膜においても著明に播種結節数を抑制した。
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