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2023 Fiscal Year Research-status Report

微小管切断と新たな大腸がん機構解明

Research Project

Project/Area Number 20K07707
Research InstitutionOhu University

Principal Investigator

須藤 遙  奥羽大学, 薬学部, 教授 (20372980)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords微小管 / カタニン / ケトン体 / アセチルCoA / 紡錘体 / 異数体
Outline of Annual Research Achievements

大腸がんでの高濃度ケトン体の及ぼしかねない悪影響の研究(2021年にパブリッシュ)を受けて、さらにケトン体をはじめとする代謝方面とがんとの関係の研究を行った。BRCA1とカタニンとの関係である。BRCA1にはDNA修復機構への関与が良く知られるが、それと同時に脂肪酸合成抑制能も知られる。脂肪酸合成にはアセチルCoAが使われる。中心体付近での微小管のパルミトイル化は、紡錘体の微小管に影響を与えることも知られる。また、ケトン体合成にはやはりアセチルCoAが使用される。このような観点から、広く大腸がんでの機序をがん一般からとらえ直し、BRCA1と微小管切断の関係に焦点を当てる研究を行った。BRCA1と微小管切断との関係性は、2016年に発表した論文でも、乳がんのうち、異数体カリオタイプ解析から、トリプルネガテイブ型乳がんとの関係性が強く疑われており、解明しなくてはならない課題でもあった。ここにきて、代謝機能の方面でも関連性が示唆されたため、両方の観点から研究を進行している。さらに新規治療・予防法としてレスベラトロールのような天然の物質が示唆された(2021年)わけであるが、残念ながらレスベラトロール自体は薬としては使用できない性質がある。そこで機序だけを模倣した他の物質に着眼し、研究を続行した。1-Benzyl-4-phenyl-1,4-dihydropyridine-3,5-dicarboxylic acidがこれである。現在は、一般的な細胞生物学的活性に対するこの化合物の効果を、特にトリプルネガテイブ型乳がんに集中して調査中である。このように研究は継続中であるが、その途中で転勤があり、新しい研究環境の準備や立ち上げにもかなりの時間を費やしました。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本課題の研究期間とコロナ禍がちょうど重なり、大きな打撃を被った。また、昨年は、転勤があり、研究再会まで、研究環境のセットアップなどに時間を費やしたため。

Strategy for Future Research Activity

大腸がんの新規発がん機構として、糖尿病との関係から、新たに代謝因子による染色体異常の可能性を突き止めた。これをさらに推進し、がん一般としての、代謝因子の染色体異常への関係性について解明していく方針です。

Causes of Carryover

乳がん細胞株を複数種使用する研究のため、細胞株購入および、培養消耗品が必要となります。また、遺伝子導入や、一般的な解析ツール(生化学、免疫染色など)の購入も必要となります。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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