2021 Fiscal Year Research-status Report
ビタミンD補充によるサルコペニア治療の可能性を探る
Project/Area Number |
20K07803
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
赤坂 憲 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (70468081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樂木 宏実 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20252679)
杉本 研 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (20437403)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 活性型ビタミンD / サルコペニア / 骨粗鬆症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題においては、地域在住高齢者を対象とした疫学研究であるSeptuagenarians, Octogenarians, Nonagenarians Investigation with Centenarians (SONIC) 研究と、大学病院通院患者を対象とした臨床研究を行っている。 2021年度には、SONIC研究においてこれまでに調査されているデータと保存血清で測定したデータをもとに、解析をすすめた。さらに、2021年度の後半からは現地調査を再開し、新規のデータの収集も行っている。SONICにおける解析結果は、以下の通りである。血清25(OH)Dは70歳代で21.6±5.0ng/mLであった。70歳代の解析では、SMI(r=0.21, p<0.0001)と握力(r=0.30, p<0.0001)はそれぞれ血清25(OH)D値と有意な相関を認め、SMIは性別、BMI、血清アルブミンで調整後も血清25(OH)D値と関連を認めた(β=0.053, p=0.048)。 2022年度には、引き続き地域の住民調査、血液検査を行う予定である。この調査においては身体活動量調査、体組成調 査、身体機能(歩行速度、握力、膝伸展筋力)調査、血中25水酸化ビタミンD濃度の測定を行い、ビタミンDのレベルとサルコペニアに関連する骨格筋量、身体機の関連を引き続き検討していく。 大学病院通院患者を対象とした臨床研究については、「臨床研究法」に則って、対象者からの書面による同意を得た上で、倫理的配慮を最大限に行いつつ遂行する予定である。本研究のプロトコールについて、大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会に審査書類を提出している。ただし、本研究で使用を予定している活性型ビタミンD3製剤であるエルデカルシトールは、2021年度より流通が不安定な状態であるため、今後の供給状況を見極めつつ研究を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題においては、地域在住高齢者を対象とした疫学研究(SONIC研究)と、大学病院通院患者を対象とした臨床研究を行っている。COVID-19の流行のため、地域在住高齢者を対象とした疫学研究の進捗は遅れている。2021年度の後半から地域の調査を再開しているので、今後データ収集をすすめていく。また、大学病院通院患者を対象とした臨床研究については、使用を予定している活性型ビタミンD3製剤であるエルデカルシトールの流通が不安定な状態であったため、やや進捗は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
地域の住民調査、血液検査については、2021年後半より再開しており、引き続きCOVID-19の流行状況を注視しつつ、安全に配慮してすすめる予定である。また大学病院通院患者を対象とした臨床研究については、大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会での承認を得られた後に実施を予定している。70歳以上で骨粗鬆症とサルコペニアを呈している通院中の高齢者を対象に、身体トレーニングと活性型ビタミンD3補充による体組成、身体機能の変化、サルコペニア改善効果を検証する。
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Causes of Carryover |
地域在住高齢者を対象とした疫学研究については、2021年度の後半から調査を再開した。そのため、2021年度前半に実施を予定していた調査が遅れており、研究費にも余剰が生じた。2022年度は、感染の流行状況を見極めつつ、安全に配慮した上である賀、ほぼ例年通りの疫学調査研究を予定している。さらには2022年度は、病院での臨床研究のために予算を執行する予定である。
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Research Products
(4 results)