2021 Fiscal Year Research-status Report
鍼刺激が骨代謝ホルモンに作用する機序の基礎的研究ー腸内細菌叢に及ぼす影響を中心に
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20K07813
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Research Institution | Kansai University of Health Sciences |
Principal Investigator |
伊藤 俊治 関西医療大学, 保健医療学部, 准教授 (50275351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 由美子 関西医療大学, 保健医療学部, 講師 (00454661)
大瀧 博文 関西医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00733172)
深澤 洋滋 関西医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70336882)
畑村 育次 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (80336883)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 骨代謝ホルモン / 鍼刺激 / 腸内細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度にコロナ禍のために実施できなかった予備的検討を進めた。 1)対象動物をマウスからラットに変更する事を検討し、さらに2度の予備試行を少数(4から6頭)のラットを用いて行った。その結果、エストロゲンについてはマウスと同じ解析を行える見通しが付いたので、以降はラットを用いた実験を行うことにした。ラットでも、やや不安定ながら、鍼刺激によってマウスと同様のエストロゲンの上昇が見られた。しかしながら、ギムザ染色による生理周期の特定がやや安定性を欠き、統計的に確定的な結果が得られなかったので、もう一度同様の実験を現在試みている。 2)運動負荷の影響を見るための実験を2シリーズ実施し、前年度に見られたような途中脱落の起こらない実験条件を確定した。また運動負荷の影響を見るために、骨・筋肉・間質のマーカーについてReal Time PCR解析を実施した。いくつかのマーカーに変化が見られたので、さらに再現性について検討中である。 3)初年度、第2年度に行った実験でサンプリングした腸内細菌サンプルについて、受託解析を依頼した。いくつかの菌群に関しては科から属レベルで、繰り返し大きな変化が見られるものが検出できた。現在、この変化を別方法で確認することを検討している。 4)大腿骨、前十字靱帯、アキレス腱などの組織について、強度の変化を新たに検討した。マウスのサンプルでは、主に大きさの問題から測定が困難であったので、ラットのサンプルについて検討した。現在結果を解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第二年度も当初は大学施設の利用や研究補助者や学生の立入についてかなりの制限があった。また、いくつかの物品については生産や輸入の遅れがあり、計画通りの進行とは行かず、前年度の遅れを完全に取り戻すには至らなかった。 それでも年度後半にはやや状況も改善し、現在は順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
ある程度の結果が蓄積してきたので、今年度は論文発表としてまとめる為の実験を中心に行いたいと考えている。実験系としてマウスとラットの結果が混在しているので、これを整理して、統一した結果を得たいと考えている。 また、当初考えていた腸内細菌叢操作の実験が未着手なので、これについても検討する。
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Causes of Carryover |
主にコロナ禍による大学施設の利用制限と立入制限によるマンパワーの不足による研究計画の遅れを、今年度も完全には取り戻せなかった。そのため、当初予定よりもサンプリング等も減少し、受託解析数も当初の予定に届かなかった。
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