2021 Fiscal Year Research-status Report
タコツボ型心筋症の発症機構の解明―心筋微量元素動態分析と超微形態学的研究
Project/Area Number |
20K07838
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Research Institution | Osaka Health Science University |
Principal Investigator |
藤岡 重和 大阪保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (20319528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺崎 文生 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (20236988)
宗宮 浩一 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (20319544)
早崎 華 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (90257866)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | たこつぼ型心筋症 / ストレス心筋症 |
Outline of Annual Research Achievements |
タコツボ型心筋症は、精神的あるいは身体的ストレスを契機に、急性心筋梗塞に類似した臨床症状と心電図変化で発症する。本症の発症機序は不明であるが、ストレスにより中枢神経から心臓交感神経に強い刺激が送られ心臓に限局したカテコラミンの過剰放出が契機となるとされる。昨年度は、大型放射光施設 (SPring-8)X線蛍光分析装置の利用により、カテコラミン投与による心筋細胞内微量元素動態の解明を進めた。 本年度は、電子顕微鏡を用いた超微形態学的検索により、各種カテコラミン投与による心筋細胞小器官の構造変化を特定して、タコツボ型心筋症発症機構の解明を進める予定であった。しかし、タコツボ型心筋症モデル心筋が従来通りに作成できず、予定していた心筋細胞小器官の構造変化等は網羅的に検索できなかった。次年度は、モデル心筋作成の全課程を検証し、本症モデル心筋再作成後に、タコツボ型心筋症の発症機構解明のため超微形態学的研究を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、確立していたタコツボ型心筋症モデル心筋の作成ができず、予定していた透過電子顕微鏡を用いた心筋細胞小器官構造変化等は網羅的に検索できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、タコツボ型心筋症モデル心筋作成の全課程を検証し、本症モデル心筋を再作成後に、タコツボ型心筋症の発症機序の解明のため透過電子顕微鏡を用いた超微形態学的研究を進める。
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Causes of Carryover |
本年度、超微形態学的研究のための消耗品支出が少なかった。当該研究経費は、次年度のタコツボ型心筋症モデル心筋作成と超微形態学的研究のための消耗品購入に充当する。
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