2022 Fiscal Year Research-status Report
オンライン診療をふまえた超高感度ELISAによる在宅採取サンプルを用いた臨床検査
Project/Area Number |
20K07848
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
高田 康徳 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20432792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋田 誠一 愛媛大学, 医学部, 研究員 (10156268)
高門 美沙季 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (30838032)
池田 陽介 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (60866698)
大澤 春彦 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90294800)
川村 良一 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (90533092)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 在宅 / 自己採取サンプル / 高感度ELISA / 唾液 / 尿 / ろ紙血 / オンライン診療 |
Outline of Annual Research Achievements |
地方の医師不足や、医療費の削減、情報通信技術の発展を背景に、今後本邦において、オンライン診療・受診勧奨が進んでいくと考えられる。一方で、オンライン診療の課題として、医療機関で行われるような血液検査を中心とする臨床検査をどのようにとりいれるかということがあげられる。その際、想定される試料としては、来院できない患者が、自宅で採取できるパンチ採血による指尖全血をろ紙に採取したものや尿、唾液など非侵襲的に得ることのできるサンプルが考えられる。そこで本研究の目的は、今後のオンライン診療の発展をふまえ、来院できない患者が自宅で採取できる指尖全血をろ紙に採取したものや唾液、尿などのサンプルを我々が開発した超高感度ELISA系にて解析を行い、通常の医療機関での採血と同様な結果を得るための新しい臨床検査の方法を確立することである。その具体例として心不全や腎機能低下のスクリーニングを在宅で得られるサンプル(指尖全血をろ紙に採取したものや尿)により測定できる系を確立することを第一目標としている。さらに、R3年度からは、唾液による腎機能障害のスクリーニングのための検査方法について研究を行なっている。その結果、腎機能障害のマーカーと知られてい る因子Aが唾液中にも存在し、通常の医療機関で行う検査と強い相関を持つことを明らかにした。 R4年度は、一般住民を対象とした前向きコホート研究を実施し、457名の血液に加え、健診当日の朝に採取した唾液、尿を得た。また、今後の在宅採取サンプルの郵送を踏まえ、在宅採取尿について実際に夏場に郵送実験を行い、尿中Crを中心に、郵送の影響について調べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では3年間で100例のサンプルを収集する予定であったが1年目でそのほとんどを達成した。新たに在宅で自己採取した唾液による腎機能検査方法の確立についての研究を開始した。 昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大のためコホート研究がすべて中止となったが、R4年は、これらも再開し、457名の在宅採取唾液、尿を得ることができた。一方で、測定に用いる試薬(ELISA)の海外からの納入がストップしてしまい、研究延長をせざるをえなかった。R5年6月から試薬の輸入が再開される見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得た在宅採取ろ紙血、唾液、および尿サンプルを用いて、我々が注目する心不全、腎機能低下関連物質の測定を行い、すでに得ている血液データを用いて検証し、これらの在宅サンプルを用いたスクリーニングの有用性について明らかにする。
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Causes of Carryover |
測定に用いる試薬(ELISA)の海外からの納入がストップしてしまい、研究延長をせざるをえなかった。R5年6月から試薬の輸入が再開される見通しである。
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