2020 Fiscal Year Research-status Report
原因不明脳梗塞の包括的病態解明および診断アルゴリズムの確立
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20K07885
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤堂 謙一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40403068)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 原因不明脳梗塞 / 潜在性心房細動 / 抗リン脂質抗体 / 植込み型心電計 / 携帯型心電計 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳梗塞のうち5分の1が原因不明であるが、潜在する原因として、心房細動のほか、未知の血栓性疾患などが想定される。心房細動は無症状であることが多く、その検出のため植込み型心電計を留置する必要があり、侵襲性や医療費など解決すべき課題を抱えている。そのため、留置前に事前確率を想定して適応を検討すべきである。すでに我々は上室性期外収縮頻発症例や主幹動脈閉塞症例において心房細動検出率が高いことを報告しているが、今回さらに対象症例を拡大し、より詳細な解析を予定している。本年度はその症例データを収集し、データクリーニングを開始している。植込み型心電計の侵襲性や医療費の課題を解決する方策の一つとして、携帯型心電計の有用性を検証する。携帯型心電計による心房細動検出を目的とした前向き登録を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
後ろ向き観察研究のデータ収集を行うことができ、データクリーニングを開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
後ろ向き観察研究のデータ解析を実施し、2021年度中に複数の研究結果を国際誌に投稿予定である。 植込み型心電計の侵襲性や医療費の課題を解決する方策の一つとして、携帯型心電計の有用性を検証する。 原因不明脳梗塞と抗リン脂質抗体症候群関連抗体との関連を明らかにするため、前向き登録研究を準備中である。
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Causes of Carryover |
携帯型心電計による前向き観察研究を開始する予定であったが、COVID-19感染拡大に伴い、開始が遅れているため。新たに機器を購入し、研究登録を進めていく予定である。
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Research Products
(3 results)