2022 Fiscal Year Annual Research Report
development of a neurofeedback methd for depression by recovering cognitive and emotional dysfunction
Project/Area Number |
20K07920
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
松原 敏郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (60526896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 健一郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50761011)
中川 伸 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60360905)
陳 冲 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70783067)
藤田 悠介 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (40509527)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ニューロフィードバック / うつ病 / 情動調整障害 / 認知機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のニューロフィードバックを作成するために必要である、うつ病の認知機能障害および情動調整障害の脳基盤を明らかにした。うつ状態の気分障害患者群(うつ病および双極性障害)と健常群において、光トポグラフィーを用いて、情動語課題(情動調整課題)と語流暢性課題(認知機能課題)中の前頭部機能を比較した(Matsubara T et al.: J Affect Disord. 2022)。まず語流暢課題では、健常群に比し、うつ病患者群では前頭部血流の有意な低下を認めた。一方、情動語課題では、健常群に比し、うつ病患者群では前頭部血流の有意な賦活を認めた。双極性障害のうつ状態では、両課題中の脳機能変化は健常群と有意な差を認めなかった。これらの結果は、うつ病患者では、認知課題中は充分に前頭部が賦活されず、情動調整課題中は前頭部が過賦活されるという神経基盤であるという可能性を表しているとともに、気分障害のうつ状態の鑑別補助手法として、認知機能課題や情動調整課題中の脳機能変化の差が役立つ可能性が示唆された。
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Research Products
(8 results)