2022 Fiscal Year Research-status Report
月経関連の情動、認知機能変化の包括的理解目指した縦断的脳画像研究
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20K07944
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植野 司 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (70868273)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 月経前不快気分障害 / 脳MRIデータ / 機能的MRIデータ / PMS |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度には縦断でのデータ収集を継続し、収集が完了したものは66例となった。50例を上回る縦断データの収集を完了することができ、本解析に進める準備は十分な状態となっている。 解析補法については、現時点では横断でのネットワーク解析を試みており、この解析を縦断での解析へ発展させ本解析をとし、論文化を進める予定である。 2022年度までに十分なデータ収集が完了しているため、2023年度には本解析を行う段階に進めている。画像データとアンケートデータについては整理されており、解析を行い2023年度中に論文化を進めることが可能な段階に至っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度には黄体期‐卵胞期の縦断でのデータ収集が30例追加され、66例のデータベースを得ることができた。50例以上の被験者データを用いた解析が可能となっており、本解析に進むには十分なデータである。 データ解析がまだ十分に進んでおらず、予備解析の途中段階にあるため、2023年度には安静時の機能的MRI画像データ解析において、ネットワーク解析にてデフォルトモードネットワーク、背側および腹側注 意ネットワーク、salienceネットワークといった月経前不快気分障害の精神症状に関連する機能的な変化と、それをスクリーニングするのに 有効となることが期待される高い関連を示すアンケートでのQOLおよび月経前症候群におけるアンケートの回答項目を探ることが可能となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には安静時の機能的MRI画像データ解析において、ネットワーク解析にてデフォルトモードネットワーク、背側および腹側注 意ネットワーク、salienceネットワークといった月経前不快気分障害の精神症状に関連する機能的な変化と、それをスクリーニングするのに 有効となることが期待される高い関連を示すアンケートでのQOLおよび月経前症候群におけるアンケートの回答項目を探る。 ネットワーク解析を中心に行うが、他に指比も含めたデータがそろっている30例においても月経前症候群、月経前不快気分障害の症状に関す るアンケートとの関連についての解析と、脳機能での変化の関連についてネットワーク解析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は最終のデータ収集を中心に行っていたため、若干の繰り越しが発生したが、こちらは2023年度の解析結果の報告準備として学会参加および英文校正、投稿費用として活用の予定がある。
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