2022 Fiscal Year Annual Research Report
Sleep health intervention against presenteeism and absenteeism
Project/Area Number |
20K07955
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
志村 哲祥 東京医科大学, 医学部, 兼任准教授 (20617617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 猛 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70250438)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 睡眠 / 睡眠衛生 / プレゼンティズム / プレゼンティーイズム / 産業衛生 / 精神医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
●概要 研究は遅延し当初計画の規模と進度で遂行はできていないものの、進捗しました。 ●詳細 本研究は(1)睡眠がアブセンティズムやプレゼンティズム(プレゼンティーイズム)に与える影響の分析と、その改善のための方法論の検討(2)職域におけるRCTを通じた検証から構成されます。(1)は研究が進捗しさらなる学術発表の実施に至りました。(2)については計画内の一部の企業・省庁にて過去に実施したRCTパイロット調査・介入の効果分析を行い、有意な睡眠の改善やプレゼンティーイズムの改善傾向を観察できました。また、地方自治体との連携により、睡眠衛生指導法の開発が進捗しました。 ●実績 論文4編 (査読あり) ●内容 (1)睡眠の問題は精神的不調の結果として生じるよりも、原因となる部分の方が大きいこと、長時間労働はそれ自体が心身の不調を生じるのではなく睡眠の問題を介した完全媒介であること、プレゼンティーイズムには特性不安や社会属性が影響していること、睡眠衛生指導に際して身体活動(運動)には量と時間にそれぞれ最適な量が存在すると考えられること、などを明らかにしました。(2)個別化した睡眠衛生指導により睡眠の問題を改善できること、また、それによりプレゼンティーイズムも減少し得ることがパイロット研究で示されました。また、(1)(2)に加えて、睡眠の問題は希死念慮やうつ症状にも有意に関連し、かつ、原因となっていること、すなわち、睡眠の改善が自殺予防につながる可能性も研究の中で示唆が得られました。
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